【BOOK】熱狂と欲望のヘルシーフード 「体にいいもの」にハマる日本人

しばらく積ん読状態だったのだけど、某サプリメントの問題が明るみに出たタイミングで本棚から引っ張り出してみた。過去に「体にいい」「食べてはいけない」などと流行したいろいろな飲食物が出てくるので、ある程度の年齢の人なら「ああ、そんなのあったよねぇ」と追っかけるだけでも懐かしくて面白いはず。しかし日本人はなぜここまで健康になりたがってるんですかね。

食べ物が健康に影響するのは事実だろうけど、根拠を当たると「本当に?」「どのぐらい効果があるの?」「効果があるって言っちゃっていいの?」というものも散見されたりする。結局のところ、次の1文がすべてだよなあと思う。

『食べ物は医薬品ではないから、病気に対して明らかな効き目がないのは当たり前。それなのに、人は食べ物に期待しすぎる。それが最大の問題なのである』(p78)