魅力的な文章の書き方講座4:自分を徹底取材する

過去にお送りしていたメール講座「魅力的な文章の書き方トレーニング」を、順次ブログに公開しています。

 

※過去記事はこちら↓

魅力的な文章の書き方講座3:具体的な言葉のつくりかた

魅力的な文章の書き方講座2:ボキャブラリーを増やす方法

魅力的な文章の書き方講座1:体温の感じられる文章を書こう

 

魅力的な文章の書き方トレーニング

 

第4回のテーマは「自分を徹底取材する」です。

 

あなたのことを知りたい人がたくさんいます

「自分を徹底取材する」って、前回の記事の最後に出したワークそのものですね。

魅力的な文章の書き方講座3:具体的な言葉のつくりかた

 

あなたは起業家として、雑誌のインタビューを受けることになりました。

そのインタビューでの質問と回答を考えてみてください。

 

「自分のことは自分ではよくわからない」…よく言われることです。でも、起業すると特に、自分のことを伝える機会がたくさんあります。プロフィール、事業コンセプト、サービスや商品、そこに込めた想い…。

多くの場合、主語は書き手であるあなた自身ですし、題材も、あなたやあなたが生んだビジネスです。

 

そして今、多くの人が待っているのは、「あなた」に関する情報です。あなたがどんな人で、何を想い、何を考え、何を伝えようとしているのか。それも社交辞令ではなく、本当に思っていること。本音、本心、素のあなた。

 

本音を伝えることって、第1回でお伝えした「体温を感じられる文章」を書くことに直結します。

 

体温が感じられる文章って、結局のところ、心が通い合う文章のこと。心が通い合うのは、心を開いて本音で相手と向き合っているときです。

そして、そんな素の状態こそ、人間は最も魅力的に見えるもの。リアルの人間関係と同じです。文章の向こう側には人がいるわけですから。

ですから、あなた自身のことをしっかり伝えることで、読み手との人間関係を構築してほしいのです。

 

自分への質問を考えてみる

とはいえ、自分のことは外から客観的に見ることができません。

さらに、他人の目を気にしすぎるあまり、自分の本音や本心がいったい何なのかさえ、わからなくなってしまっている人も多いのが現状です。

 

これを解決するための1つの方法が、自分に徹底取材すること。

 

ライターさんだって、何か書こうと思ったら取材しますよね。自分のことを伝えたいのなら、取材しないでなぜ書けると思うのか?という話です。

 

インタビューを思い浮かべることで、以下の2つの効果が得られます。

  • インタビュアーのつもり=他人になりきると、自分に客観的な質問を投げかけやすくなります。
  • インタビューに答えようと思うと、自分のことを具体的に考えて言葉にせざるをえなくなります。

インタビュー形式だと、自分にツッコミを入れやすくなるんですね。どこまで自分にツッコミを入れられるか。どこまで深く掘り下げられるか。掘り下げた深さが、そのまま文章の深さとして、読み手に伝わります。

 

まず、質問の部分です。

例えば、起業家さん向けのインタビューであれば、

  • どんな事業をしていますか?
  • なぜその事業を始めたんですか?
  • いつから起業を考えていたのですか?
  • 最近仕事で嬉しかったエピソードは?
  • ロールモデルとしている人は誰ですか?
  • 将来の目標や夢はなんですか?
  • 趣味としてやっていることはありますか?

といった質問が考えられますが、まだまだあると思います(起業家さん以外は、ご自身の職業に合わせてカスタマイズしてくださいね)。

 

質問がなかなか思い浮かばなかった人は、「知り合いの起業家さんにインタビューするとしたら?」という発想で考えてもいいですし、検索すれば、実際の起業家インタビューが見つかると思いますので、それを参考にしてもいいですね。

 

また、質問に困ったときは、「5W1H」を思い出すのも便利です。

What(何)、When(いつ)、Where(どこ)、Who(誰)、Why(なぜ)、How(どのように)

で始まる質問を考えれば良い、ということですね。

 

自分への質問に答えてみる

そして、回答も考えてみます。

 

まずは、書き出した質問に素直に答えてみること。

さらに、インタビューですから、会話の流れで、回答に対してさらに質問が来る可能性もありますよね。行けるところまでツッコミを入れ続けるのがポイントです。

 

ちなみに、ツッコミの入れ方は自由ですが、思考を深めたいとき、私は以下の3つの質問をよく使います。

  1. 「それで?」=話の続きや、さらに具体的な情報を引き出す
  2. 「どうして?」=根拠や理由を求めて「なんとなく」を防ぐ
  3. 「本当に?」=本音かどうかを疑う、批判的な考え方を促す

この3つを繰り返し自分に問いかけていくと、最終的に心の奥底にある本音にぶつかる可能性が高くなります。

 

嘘偽りのない本音こそが魅力的

ただ、自分にツッコミ入れるのって難しいんです。

なぜかって、自分にツッコミを入れれば入れるほど、もしかしたら、自分の意に沿わない答えが浮かんでくるかもしれないから。せっかくのインタビュー、カッコいい回答をしたいところなのに(笑)。

 

例えば、私が会社を辞めて独立した理由は、何よりも「会社が嫌だったから」です。

…いまひとつカッコよくない(笑)。我慢のきかないダメな人だと思われるかもしれない。それなら、何か別の理由を作って、カッコよく見せたほうが得なのかもしれません。

 

また、ツッコミを入れれば入れるほど、本音に近づけば近づくほど、「自分が思っていたのとは全然違うことが本音だった!」と気づいてしまう人もいます。

起業しようと決めたはずなのに、「あれ?私、本当は起業なんてしたくないのかも…」と気づいてしまうとか。

 

さすがに心がざわざわすると思います。でも、そのざわつきを乗り越えて、あと1歩掘り下げてみてほしいのです。

最も力が乗るのが、嘘偽りのない本音であり、本音を語った言葉だから。カッコよく繕ったところで、その言葉は心に刺さるものにはなりにくいから。

 

いつもより1歩深く、ざわざわする心を乗り越えて掘り下げたところに、「あああ、本当は私、こう思っていたんだ!!」という大きな気づきが落ちていた…ということ、珍しくないものです。

そして、そうやってたどり着いた本音は、大きなエネルギーとして読み手に伝わるはずです。

 

だから、何を書くときにも、自分に徹底取材して、ツッコミを入れまくる。自分へのツッコミが上手な人こそ、魅力的な文章が書ける人です。

 

本日のワーク

毎回けっこうヘビーな内容が続いているので(笑)、今回は復習をしっかりお願いします。

 

インタビューを完成させてください。きれいな文章になっていなくても、質問に回答し、思いつく限りのツッコミを入れられていればOKです。

可能であれば、思いついた質問のうち1つで結構ですので、回答をブログやSNSに投稿してみてください。

 

残りはあと3回です。少しずつ取り組んでみてくださいね。第5回はこちら。

魅力的な文章の書き方講座5:わかりやすい文章構成=相手への思いやり

 

 

※掘り下げれば掘り下げるほど、読み手との距離が近づく。お手伝いが必要であればこちらをどうぞ。

もし、文章があなたの代わりにお客様を連れてきてくれるとしたら。【WordPress記事編集サポート】