魅力的な文章の書き方講座2:ボキャブラリーを増やす方法

過去にお送りしていたメール講座「魅力的な文章の書き方講座」を、順次ブログに公開しています。

※第1回はこちら。

魅力的な文章の書き方講座1:体温の感じられる文章を書こう。

 

今回は第2回。ボキャブラリーに関するお悩みを扱います。

 

ボキャブラリー不足、どうしたら解消する?

  • ボキャブラリーが足りない
  • 言いたいことを表す言葉が見つからない

といったご相談、とても多くの方から受けてきました。

たくさんの言葉を知っておいたほうが、表現は豊かになりますし、細かいことまで、相手に的確に伝えやすくなります。

 

でも、どうしたらボキャブラリーを増やせるのでしょうか?

辞書を丸暗記できるわけではありませんし、そもそも単語をただ覚えても、日常的に必要で頻繁に使うようなもの以外、記憶に残らないんですよね。

 

そこで、前回の記事に戻って、最後にあったワークを思い出してみてください。

 

あなたが今いるお部屋の様子を、1つ1つ詳しく、言葉にしてみてください。

 

例えば、私の仕事部屋だったら…

  • 入って右手に本棚、その奥に机がある。
  • 机は、薄い茶色。PCが3台ぐらい並べて置けそうな長いもの。
  • 引き出しが3つ付いていて、足元には本棚が付いている。
  • 机の上には、デスクトップPC、FAX付きの固定電話、
  • ペン立て、お気に入りの写真、書類の束が置かれている。
  • 書類は、仕事で使う資料や添削済の文章など、さまざま。
  • 書類はかなり雑に置かれている。A4サイズのものが30枚程度だろうか。

…などなど。

 

ほとんど机周りのことしか書いていませんが、細かく見れば、まだまだ書くことはたくさんあります。部屋全体のこととなると、相当の量が書けるはずです。

 

もし途中で「なんて言ったらいいかわからない」「もう少し違う表現を使いたい」という言葉があったら、類語辞典を使って調べて、その場で覚えてしまってください

わからなかった言葉と近い意味の言葉を調べます。すると、似たような意味の言葉がいろいろ出てくるはずです。

※参考までに、Web上で無料で使える類語辞典もあります。紙やCD-ROMの類語辞典も売っていますので、きちんとした辞書が欲しい方は探してみてくださいね。

 

 

ボキャブラリーを増やすコツは「観察」

部屋の中を見回して、言葉で描写してみる。わからない言葉は、辞書で調べて覚える。

たしかにボキャブラリーのトレーニングになるのですが、実はこのワーク、それだけではありません。

 

いざ言葉で表現しようと思ったとき、部屋の中を改めてよく観察したのではないでしょうか?

 

ご自宅の一室について書いた人も多いだろうと思うのですが、いざ書こうと思ったら、「こんなもの、ここにあったっけ?」「ここ、こんな色だったっけ?」など、1つや2つは、新たな発見があったのではないでしょうか?

 

私たちって日頃、物事を「なんとなく」しか捉えていないんです。

 

思った以上にちゃんと見ていないし、ちゃんと感じていないし、ちゃんと考えていないんですね。

そして、なんとなくしか捉えていないものって、言葉にできないし、言葉にならないんです。

 

これってある意味、

 

私たちは日頃、思った以上に言葉を使っていない

 

ということでもあります。ボキャブラリー、これじゃ増えないわけです(笑)。

 

身の回りにあるすべてのことを24時間完璧に捉えていたら、情報があまりに多すぎて、生きるのも苦しくなってしまいますので、なんとなく捉えていることが悪い、と言いたいわけではありません。

でも今回のように、何かを言葉にしようと思ったら、誰かに伝えようと思ったら、まずは題材をしっかり観察すること。知ろうとすること。そして、それを表現するための適切な言葉を考えて、アウトプットすること。

このプロセスを日頃から意識的にやることが、言葉としっかりつながるための方法の1つです。

 

 

「的確な言葉が見つからない」と思ったら?

なお、1つ覚えておいていただきたいことがあります。

 

「自分の想いを的確に表してくれる言葉が見つからない」というご相談を、これまでにたびたび受けています。

 

このお悩みは、ボキャブラリーを増やすことで解決できる場合もあるのですが、

 

言葉はそもそも、あなたの頭の中を完璧に表現できるものではない

 

ということを知っておいてください。

 

『自分が考えることは、文字や言葉にすることで、最初の思考からは少し離れたものになります。本来感じるべきことを、そういった使い勝手に少し難のある道具を使いながら探り合うのが、人間同士のコミュニケーションなのでしょう。』

(『伝わる・揺さぶる!文章を書く』山田ズーニー著)

 

こちら、罪を犯した少年たちに文章を書かせてサポートしている法務教官の言葉だそうです。

 

言葉って、あなたに合わせて作られたものではなくて、みんなで使う共通ツールです。

だから、「完璧に当てはまる言葉がない=もう伝えられない」とあきらめてしまうのではなく、近い表現を使ったり、さまざまな角度から伝えたり、事例を出したりすればいい

言葉だけでなく、絵や写真、動画などで補える場面もあるかもしれません。柔軟に考えることで、表現や発信に対するハードルをぐっと低くできるのではないでしょうか。

 

 

本日のワーク

まずは復習を。

前回のワークで、お部屋の様子を言葉で表していただきました。今回の内容を踏まえて、同じ部屋をもう一度描写してみてください。意識して観察すると、前回よりもいろいろなものが目に入ってくることがわかると思います。

 

あなたが思う「輝く女性」って、どんな人ですか?

もう1つ、あなたが思う「輝く女性」って、どんな人でしょうか?イメージをふくらませて、思いつく限り、具体的に書き出してみてください。

 

文章の書き方講座はあと5回あります。第3回はこちら。

魅力的な文章の書き方講座3:具体的な言葉のつくりかた