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雑食系フリーランス 及川智恵/世界には、人の数だけ「面白い」が溢れている。

ひとりごとコラム

Web上には愛すべき「おかしな普通」がごろごろ転がっている

投稿日:2017年3月28日 更新日:

 

「活字中毒」とまではいかない気がするけど、子どもの頃から活字が好きだ。

 

母子手帳の4歳のページを見ると、母の字で「何しろ本が好きな子」と書き残されている。文字を読めるようになったのも比較的早かったそうだ。1人部屋に置いておかれても、本があれば平気だった。静かに黙々と、本の世界に浸っていた。

幼稚園の頃は、けっこう分厚い童話の本を夢中で読んでいた記憶がある。小学校の頃は、図書館の本をほぼ全部読み尽くしていたような気がする。やや関係ないけど、文字を書くのも好きで、書道もずいぶん熱心にやっていた。

 

大人になった今でも、本は変わらず好きだ。でも、仕事柄PCの前に座っている時間が長いせいもあって、ついつい見てしまうのが、Web上に転がっている色とりどりの文章たち。

 

誰かの個人ブログも、企業のメディアも、それぞれ個性があって面白い。私の場合、面白い文章を読むと、「どうしてこの人はこんなこと書けるのかなあ」とか「この人、直接会ったらどんな人なのかなあ」とか「私だったらどう書くだろうなあ」とか、いろいろな考えがさらにむくむくと膨らんでしまうもので、見始めたら最後、まあ仕事がいつまで経っても進まないこと…。

文章とは言えないようなもっと短い言葉、それこそTwitterのつぶやきなんかも面白い。「バカ発見器」などと言われたりもしたけれど、良い意味での「バカ」というか、本当にささやかでくだらなくて普通に面白いことが、ごろごろと転がっている。

普通の人が普通の日常に見出したちょっとしたことをぼそっとつぶやくだけで、共感や笑いや驚きや、いろいろな感情が生まれてぱーっと広がっていく。そのちょっとしたことを140字で表現するために、言葉を練ったり、イラストを加えたり、各自がいろんな工夫をしているわけだけど、とにかくその様子がたまらなく好きで、ちょっとタイムラインを眺め出すと止まらなくなってしまう。

 

いやはや、世の中には面白い人がほんっとうにたくさんいるもんだ。

 

Webがなかった時代には、ここまで面白い人をたくさん「発見」することはできなかったのではないかと思う。昔は、芸能人や政治家のようにテレビや新聞に出るような人物を除けば、他人に関する情報を得る手段なんて、直接知り合う以外にはなかったはずだ。

それに、世間に発信するという行為自体、一部の人のものだったはずで、普通の人がこぞって発信スキルを磨いて拡散させていくというのは、とても21世紀的な話だよなあ、としみじみ感じたりもする。

 

普通の人の普通の毎日には、ちゃんと個性的なおかしさが溢れていて、それに気づける普通の人も、おそらくどこかおかしいのだと思う。それは、とてもとても良い意味で。

ペットの猫が思いもよらない行動を取ったり、職場の先輩がさりげなく心に刺さる言葉を発したり、自分の失敗に「おいしいネタができた」とほくそ笑んでみたり、そういうことをWeb経由でちょこっと誰かにおすそ分けするのは、なんというか、小さな幸せキャンペーンみたいな感じがして素敵だ。

みんながいろいろな形でちょっとずつ「おかしな普通」をシェアしてくれるから、私は毎日笑って過ごせるし、私もそんな「おかしな普通」を楽しむ感性をどんどん磨いていける。ひとり赤面してしまうような変なことをしでかしても、そんな自分を許す余裕なんかももらえる。何でもいいんだなあ、生きるって楽しいなあ、というような。

 

そんなことに気づかせてくれる今の時代を生きることができて、私は本当に幸運だと思う。

 

 

-ひとりごとコラム

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