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雑食系フリーランス 及川智恵/世界には、人の数だけ「面白い」が溢れている。

起業・フリーランス 自分軸のつくりかた

思考体力が鍛えられると、人生は格段に豊かになる

投稿日:2017年8月16日 更新日:

 

ツイートからは少し時間が経ってしまったけど、最近「考える力」について考えることが多いので、記事にもまとめておきたいと思います。

 

思考体力をできるだけ早い段階で身につけるべし

読む力や書く力の土台にあるのは、考える力。

それも、あっさり諦めることなく、考え「続ける」力。脳みその筋力、持久力みたいなもんです。それが上のツイートで書いた「思考体力」のこと。

思考体力のある人は、読めるし、書けるし、いろいろなものを生み出せる。ただ言われたことだけをやるのではなく、暗記だけが得意なのではなく。そして、たくさん考えても余裕があるから、実は他人のことも思いやれて優しくいられる。

 

個人的に、学校の勉強って思考体力がつくようなカリキュラムが良いよなと思っています。子どもの頃から思考体力を身につけておくと、仕事にも役立つし、クリエイティブな活動もできそうだし、総じて人生が豊かになる。

いわゆる「勉強ができる人」「成績が良い人」の中には、思考体力のある人が多いと思うけど、完全にイコールではない。暗記勉強だけじゃ、しっかりした思考体力はつかないです。思考しないもんね、暗記って。

 

思考体力があるってことは、自分の頭でこねくり回して、自分なりにインプット&アウトプットできること。しかも、それを繰り返してどんどんブラッシュアップしていけることだと思っています。

 

ツイートもしたとおり、大人になってからでは遅い!ということじゃないので、今からでも鍛えたらいい。とにかく早めに身につけておけたらいいだろうなあと。思考体力って、「後からいくらでも勉強して吸収できる力」でもあるからね。

 

 

思考体力の衰えている人が多いのではないか

わかりやすさが重視される理由の1つは、世の中情報が多すぎてみんな疲れているからだと思ってます。つまり、難しいものを提示されても考える余裕がないから。パッとわかるものにしか反応できない。 ただね、考える余裕のある人たちの中には、「どうやっ…

及川 智恵さんの投稿 2017年8月13日(日)

 

思考体力が衰えてしまう理由の1つは、あまりに情報が溢れすぎていて、思考体力も含めいろんな力を使い切っちゃって、疲れすぎていて鍛える余力などないからじゃないだろうか。

なんとなく頭が疲れているのは、たぶん自分で考えているからじゃなくて、溢れる情報に振り回されているからです。人の意見に頭を乗っ取られているだけで、自分で考えているわけじゃない。情報が入ってくるだけで、脳みそは疲れます。

それに、肉体的な体力だって日々けっこう消費しちゃってるよね。毎日忙しく働いてへとへとになっていたら、頭に使うカロリーなんて残っていなかったりする。それプラス、思考体力がもともと弱かったりすると、頭なんて回らない。

 

身体の筋肉と同じで、思考体力も使わなければ衰えます。

 

疲れ切った身体は、鍛える余力などないから長期的な目で見ても弱っていく。疲れ切った脳みそも同じで、いつの間にかエネルギーを奪われていて鍛える余力なんてないから、思考体力はますます弱ってしまう。

ああ、疲れた…と思っているうちに、安易な情報しか取り入れられない脳みそになっちゃうんだよね。わかりやすくて簡単な情報。ちょっとでも難しそうな文章は見ただけで嫌になる。何を言ってるのかわからなかったらすぐ閉じる。

もちろんそれはとても自然な行為。私も文章を書いて何かを伝えようとするときは、わかりやすく書くように心がけています。それが思いやりだと思うから。でも、「わかりやすいものしか受け付けられない」となると、ちょっと困る。

 

 

わかりやすさに依存することの危険性

わかりやすくまとめられた情報って本当にありがたい。難しいことをやさしく書き直してくれてるとか、まとめサイトみたいに必要な情報だけつまんでおいてくれたりとか。

 

でも、思考体力があるかどうかによって、情報格差が生まれ、社会的な格差にもつながりかねないのではないか、と思っています。

 

考える力が弱いと、わかりやすい情報にしか触れようとしないから、物事の本質にたどり着くことが難しくなる。うわべだけをすくったものばかりになりがちだし、考えられないから、人の意見をそのまま鵜呑みにしがちになる。

わかりやすく伝えようと思うと、だいたい情報の一部が犠牲になります。長い文章を削らないといけない。難しい言葉を簡単にしないといけない。完璧な情報のままそれをするのはほとんど不可能で、情報が何かしら抜け落ちます。

その抜け落ちた情報にまで想いを馳せられるのが、思考体力のある人じゃないかな。「もしかしてここに書いてある以外のケースはないだろうか」「本当に正しいのだろうか」などと、良い意味で疑ってかかれる人。

 

思考体力を持っていると、物事の本質を知り、世の中の動きを捉え、それに合わせたしくみやサービスや商品や、いろいろなものを生み出すこともできます。それはときに、お金になったりもします。

これ、悪用すれば、詐欺とか「情弱搾取」みたいなことも可能になりますが、こういうのに狙われる&引っかかるのは、往々にして思考体力のない人たちです(お年寄りも加齢によって思考体力落ちてますよね、やむをえないとはいえ)。

わかりやすさの裏側を意識するぐらいの思考体力は持っておいたほうが、たぶん人生はずっと生きやすくなりますし、物事がよく見えるんじゃないかと思うのです。そのほうがいろんな本が読めたり、いろんな文章が書けたりもするしね。

 

※思考体力を持っていると自覚している人たちは、自分が情報をコントロールする立場にあるってことを知っておいた方がいいと思います。情報を伝える際に、何を残し何を削るのか。知識や情報を操る力って一種の権力だから。

 

 

感じるだけで終わらせない、もう1歩踏み込んで考える

 

「感じる、思う、考える」の階段ってすごく的確な表現だなあ。

 

感じることって本当に素敵なことで、五感のアンテナはできるだけ敏感にして置いたらいいと思うのです。でも、感じて終わりにしてしまうともったいないことも実はある。

「考えるより感じろ」ってよく聞きますが、たくさん考えたことのある人の直感や感覚って最強じゃないかと思うのです。ものすごいストックが身体に染みついている人の直感とか感覚だからこそ、良いものが出てくる気もする。

ストックがないと直感だって生まれないんですよ。頭の中空っぽだと、思いつく材料すら何もないってことだから。ストックの中からぽんって脈絡のない何かが出てくるのが直感じゃないかな(よくわからないけど、たぶん)。

 

ただ感じるだけで終わっているか、その先の「思う」や「考える」に達しているかどうか。如実にあらわれるのが文章を書くときです。

最近一段と、たくさんの文章を読んだり添削したりする機会に恵まれているのですが、なんとなく「感じる」だけで終わっている人の文章は、とても浅くて内容も薄くなりがちです。

そこからもう一歩踏み込んで、しっかり考えなければ、内容の濃い文章とか面白い文章って書けない。「感じる」は「わかったつもり」にも近い気がします。わかったつもりでいたのに、書き始めてみたら何も書けなかった、みたいな。

 

私自身、今けっこうな量の文章を書いていますが、「わかっているはずのことが、書き始めてみたら何も書けなかった。何もわかっていなかったことに気づいた」ということ、実は本当にたくさんあるのですよ。

すごく強い想いがある!と思っていたはずなのに、ふたを開けてみたら大した想いなんてなくて、そう「感じて」いただけだった、とか。よく知っている!と思っていたはずのネタが書けなくて、実はわかっている「つもり」だった、とか。

あとは、「自分の頭でよく考えたつもりだったのが、実はまったく自分の意見ではなく、どこかで見聞きした誰かの意見を記憶しているだけだった」とかね。

 

 

思考体力は日常で鍛えられ、日常を変えてくれるもの

なんとなくで済ませない。ふんわり感じただけで済まさない。

もちろん、それだけで幸せな気持ちに浸るのが大事な場面もたくさんあります。でも、「思考体力を付ける」とか「文章を書く」とかいうことを考えたら、いちいち自分に問いかけ、考えることを忘れないこと。問い続け、考え続けること。

 

素敵な景色だなあと思ったら、もう1歩踏み込んで、何が素敵なのか考えてみる。さらにアンテナをはってみる。五感を全開にして感じ取り、それを言葉にするべく頭をひねる。

Facebookとかで見かけた情報だって、「そうだそうだ」って思うだけでは、何も考えていないのとあまり変わらないような気がします。

「そうだそうだ」って思ったら、もう少し立ち止まって考えてみる。自分で言葉にしてみたらいい。どのあたりに同意するのか。なぜあなたはそう思うのか。言葉にするって、思考体力を鍛えるには最強です。

 

毎日頭がいっぱいで煙が出そう…っていう人は、まずスマホとかテレビとか、情報が流れてくる道具を少し遮断するのがおすすめです。情報は入ってくるだけでも疲れるのです。だから、無意識に入れない。それだけでも余裕はできます。

 

踏み込んで考える癖をきちんと持っていれば、自然と思考体力は鍛えられます。考える筋肉がしっかりとつくと、読んだり書いたりも格段に楽になりますし、ぼんやり見えていた日常のいろんなことの輪郭がはっきりしてビビッドになる。

なんとなく「素敵」としか思っていなかった街の景色が、「人が温かくて素敵」「ちょっとレトロな商店街が良い」みたいに踏み込んで描写するだけでも、はっきり色濃く見えるものでしょ?

素敵なものがさらに素敵に見えるようになって、思考体力もついて、一石二鳥的に良いことがあるのです。

 

考える余地が生まれると、日常がいろいろな面白い物事で満たされていることに気づける。意識的に日常を観察するようになる。日常をどう捉えるかによって、人生って全然違ったものに見えます。考えられると日常が面白くなる。

大げさな感動がなくても、日常の面白さだけで、人間って十分豊かに生きられるんじゃないかな。思考体力って難しいことばかりじゃなくて、考えられた方が人生楽しいよっていうことだと私は思っています。

 

 

※思考体力は、文章を書くための基礎体力。ブログをお持ちの方向けに、ゲームみたいな感じでブログを書く会を開催しています。

1/21「みんなでブログを書く会」開催します!

 

 

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