どうせなら、面白いほうへ。自分らしく生きるための「chieマガジン」

chiemag(ちえまぐ)

LIFE

スポットライトは、舞台上の主役のためだけにあるわけじゃなくて

投稿日:

公開からしばらく経ってしまいましたが、先月と今月のインタビュー企画「生き方事典」では、個人的に「第一印象が正反対」というイメージのお2人にご登場いただきました。

お2人とも軸がしっかりあるというか、「自分の目指すところをしっかり見据えて活動している」という点においては共通しているのですけどね。

 

11月にご紹介したのは、カメラマンの三浦真琴さん。

【生き方事典3】好きな仕事が「最後」になりかけたカメラマンの覚悟(カメラマン 三浦真琴さん)

ライブなど音楽系の撮影をメインに活動中のまこさん。ご自身では「人見知り」とおっしゃっていましたが、私の中ではずっと「明るくパワフルでお友達が多くて、意志のはっきりした方」という印象でした。

 

そして12月は、ご自身で無店舗本屋を立ち上げている小声書房さん。

【生き方事典4】小さな声に宿る、確固たる信念の正体(書店店主 小声書房さん)

インタビューの冒頭に書いた通り、「ものすごくいろいろなことを考えていそう」だと思ったのですが、第一印象は本当に穏やかそうな方なのです。実際に声も大きくないし、物静かな感じ。

 

対照的な感じになったのは、狙い通りというか、「良い人選ができた」と自画自賛しています(笑)。「できる限りいろいろなタイプの人を取り上げたい」と思っていたからね、企画を考えついた当初から。

 

インタビューって、どうしても大きな成果を挙げた人とか、華のある人とか、みんなの憧れになりそうな人が取り上げられることが多いと思います。そして、そのほうが読まれるだろうから、その選択自体は理解できます。

でも、実際にはそこに当てはまらない人のほうがはるかにたくさんいて、その中にも自分で決めた道を地道に歩んでいる人がたくさんいる。

起業して自分で仕事を取っている人たちって、やっぱりパワフルな人が多いし、自分が中心に立つ人も多い。でも、そうではない立ち位置で頑張っている人もたくさんいます。スポットライトを浴びる人が一番目立つけど、スポットライトを浴びせる照明係も必要だし、照明を製造する人だって必要です。

この企画は、私がスポットライトをがんがん当てていく係だと思っています。そして、せっかく私が照明係をやれるのだとしたら、舞台上だけ光らせても物足りなくて、そこいらじゅう見回してスポットライトを当てたいのです。

※これ、私が写真を撮る感覚にも似てるんですよね。街中ではっとしたら撮る、っていう。

 

だいたい、「静かであまり話さないから何も考えていない」なんてことはありませんし、「著名でないから頑張っていない」なんてこともありません。

そしてもう1つ大事なことなのだけど、たとえ明るく積極的なタイプの人であっても、本当に伝えたいことをちゃんと伝えられているとは限りません。

Webが発達してしまったおかげで、「伝えなければないのと同じ」という世の中だけど(ビジネス真剣にやろうと思ったらこれわかっておいたほうがいいとは思うんだけど)、まあでも完全に「ない」わけではなかったりする。

 

 

これまでに公開した企画はまだ4本だけですが(インタビュー自体は5人目まで終わっています)、やればやるほど、本当の本当に言いたいことを言えている人が少ないことに気づかされます。

理由はいろいろで、忙しすぎて発信できない人もいれば、文章が苦手だという人もいます。誤解を招いたり面倒なことになりそうだから、という人もいます。自分自身では言いにくいこともたくさんあるのだろうな、とも思います。

11月に紹介したカメラマンのまこさんは、ご自身の病気のことをインタビューで明かしてくださいました。本当に一部の親しい人しか知らなかった内容だったそうですが、「インタビューしてもらえるのなら」ということで、ご自身の言葉が文章になるタイミングをうまく使っていただいた格好です。

こういう繊細な話に限りません。それなりにいろいろなことを発信できていそうに見える人たちでさえ、お話を伺っているうちに、「え、それもっと言ったほうがいいよ」という魅力的な話がぽろっと出てきたりするのです。

そのぐらい伝えることは難しいってことだろうし、逆に言うと、誰かのことを本当に理解しようと思ったら、それだけ本気で相手のことを知ろうとしなければ理解しようがないのだな、とも思うのです。

 

私たちはどうしても、表向きのいろいろなことで人を判断しがちです。見た目とか肩書きとか、そういった表面にくっついたもので。

まあ、そういうものだと言われてしまえばそうなのかもしれないけど、本当にそれだけでその人のことをわかったつもりになっていいのだろうか。まあ、そもそもわかろうとする気がないからそういう見方をするのかもしれないけど。

明るくて社交的な人を見ると、「お友達が多そうでいいな」とか「楽しそうだな」って思う。でも、その人だって家に帰ったらひとりぼっちで、ものすごく孤独を抱えているかもしれない。

逆に、見た目が暗そうな人を見ると「近寄りたくない」と思うかもしれない。でも、あなたが知らないだけでものすごく人気や権威のある人だったら?そこで手のひら返すんだろうか?

 

もちろん、世の中の人間全員に興味を持っていたらこっちがもたないし、全員を好きになれるわけでもありません。

でも、一人の人間の中に蓄えられている想いや経験って本当に膨大です。そういったものを少しでも想像できたら、もう少し敬意のある丸い世の中にならないだろうか。

なってほしいな、と個人的には思っています。そうなるための照明係だから、私は。

 

-LIFE

Copyright© chiemag(ちえまぐ) , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.