しばらくブログを書かない間に、7月になったんですねぇ。
なんかもう何月でもいいや…っていう境地に至ってます。生きていれば時間は進むっていう、それ以上でもそれ以下でもない感じ(悟りなのか、はたまたやけくそなのか…)。
時間が進むと何かは起きるもので、新しい仕事がぽろぽろと始まっている今日この頃です。メニューをこちらから提示して申し込んでもらう形ではなく、私にできそうなことを直接お声掛けいただくような形で。
私はもともと翻訳業でフリーランスになりましたが、翻訳の仕事はずっとWeb集客していないので、元の形に戻ったという感じでしょうか(厳密には完全に同じ形ではないんですけど)。
こういう形で仕事をしてみると、私はたぶん自分で何かを生み出して売るよりも、既に存在している仕事の中で柔軟に改善案を出したり個性やクリエイティビティを発揮したりするほうが向いてるんだろうな、と思ったりします。
(創作もやっていて、作品を売ったりもするわけですけど、あれは本当に「楽しければ何でもOK」という気持ちでやるほうが力を出しやすいことに気づいたので、真剣度は仕事並みかそれ以上だけど線引きして考えるようにしています)
そして、立ち位置としては圧倒的に2番手以下な感じ。「仕事」として人様の役に立つことを考えると、自分が前に出る必然性は本当にないんですよね。
雑食的にいろいろな仕事をしてみて思うのは、
客観的な「成功」ではなく、主観的な「幸福」や「納得」のために生きること
がいかに大切か、ということです。少なくとも今の自分にとっては非常に大切。
自分は何が好きで、何を幸せと感じ、何があれば納得できるのか…そういったことに気づくのが意外と難しいから、どうしても世間の言う「成功」に引きずられがちになるけど。
例えば、現在私が個人的にミッションだと考えているのは、
- 埋もれている魅力的な人々を世に出したい!
- さまざまな視点を提示して、幸せを増やしたい!
ということだから、これが最終的に達成できれば良いわけだし、そこに向かえていると思えれば何をやっても問題ない(もちろん一緒に働く人との関係とか、細かい要素はあれど)。
働き方だって、目的が実現できれば「フリーランス」でも「会社員」でも「パート」でも「経営者」でも何でもいいな、と今は思います(生活できることは大前提だけど)。
世間の目とかステータスとか肩書きとかはあまり大事ではなくて、むしろそういうものに縛られずに自由に動けること、柔軟でいられることこそが強さなのかな、と。
自分が目指すものを的確に見据えて必要な実力を付けておけば、それこそ会社がなくなってもフリーで生きていけるだろうし、フリーであっても仕事が途切れないで済むはず。
最近は、フリーでそれなりにうまく行っていながら、敢えて会社員に戻る人もちらほら見かけますし。
すべては、自分がどこを目指し、何に幸せを感じるのか。
自分が良ければいい、と言ってしまうとワガママに聞こえるかもしれないけど、人生って結局そういうことなのではないでしょうか。
どんな生き方であれどんな仕事であれ、人間のやってることは「自分の物語を生きる」以上でも以下でもないのかも。そもそもカッコつけなくても意識しなくても、生きてるだけで自然と物語は編まれていくもので。たとえドラマチックでなくてもハッピーエンドでなくても。
— 及川智恵@雑食系フリーランス (@oikawachie) June 16, 2018
美しくても醜くても、歩いてきた道がそのまま物語になるのが人生だし、それなら主人公(=自分)としては思い通りのほうが良いよねっていう。
それも、全部が思い通りになるわけじゃないんだから、せめてコントロールできる範囲内だけでも。
自分の人生は人よりも10年遅れ、15年遅れなのだ、と最近思うようにしています。それで構わないのだ、とも。
社会に出ることが怖くてろくに就活もせず、1年半働いてすぐフリーランスになり、ふらふらとさまよいながら10年以上生き延びてきた結果、振り返ったときに私が見たものは、目を逸らしてきた大量の後悔と自分の努力&実力のなさと脆さでした。
一方で、社会に出て15年近く経ってようやく、中途半端に封じ込めていた自分の意思や感情が見えるようになりましたし、さまざまな理不尽や不合理を客観的に観察できるようにもなりました。
周回遅れどころか、もう追いつけないほどの差ができているのかもしれないけど、同世代や仲間に追いつくことが私の仕事ではないのだし、むしろ「何周遅れても生きていける」ということが世に伝わったほうがいい。
レールなんてとっくになくなっているはずなのに、世の中はまだどこかレールの跡に憑りつかれたようになっているわけで、それが変わったら面白いじゃないか、と思っていたりします。
最初の転職を考えたのはもう13年も前だけど、そのとき候補に挙げていながら飛び込まなかった世界に、なぜかいまさら足を突っ込もうとしている不思議。
時代が進んだ分、業界の形が少し変わってるのと、自分も年齢と経験を重ねた分、そこに行こうとする理由に厚みが増してるのと。— 及川智恵@雑食系フリーランス (@oikawachie) June 16, 2018
何でもかんでも意味づけするのは好きじゃないけど、13年も経ってから戻ってきてしまう道というのは、よほどそこに役割があるってことか。それとも単なる未練なのか。
役割があるのなら今からでも正しい選択だし、未練があるなら解消したほうがすっきりするし、どちらにしても間違ってないのだろうな。— 及川智恵@雑食系フリーランス (@oikawachie) June 16, 2018
今新たに始まってる仕事たちは、まさに13年前に選べなかった仕事が2018年仕様に形を変えたもの、です。
やりたいことがあるのに過去にしがみつく理由なんてなかった。当時はわからなかったけど今ならわかるから、選び直して生きています。
※こちらの記事もどうぞ(けっこう人気記事なんだけど、こんなに読まれるとはアップした当時1ミリも思わなかった…)
★★★
最近あまり書いていませんが…エッセイ的なものはnoteに書いています(この記事も十分エッセイ的なのだけど…)。
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