インタビュー企画「生き方事典」、今月もお届けいたします。紹介したい人がたくさんいるので、どんどん出すよ(月1回だけどね)。
※過去の「生き方事典」はこちらからどうぞ。
「生き方事典」3人目は、カメラマンの三浦真琴さん。
三浦真琴(maco)
茨城県水戸市出身。
2013年よりライブ、アーティスト写真、ジャケット写真の撮影を始める。
2016年には写真学校に入学し、スタジオ撮影の技術を学ぶ。
卒業後はフリーのフォトグラファーとして、音楽系の撮影を中心に、ポートレート、法人、ファミリー、キッズフォトなど、ジャンル問わず幅広く活動中。
まこさんとの出会いは今年1月、私の個展に遊びに来てくださってからのご縁です。現在の私のプロフィール写真は、まこさんに撮っていただいたものです。
まだ数回しかお会いしていないのですけど、プロフィール撮影のときに「もう少し話を聴いてみたいな」と感じたもので、今回お声掛けさせていただきました。
で、インタビューさせていただいたところ……いや、余計なことは言わないことにします。とにかく、1人でも多くの方に最後まで読んでいただきたい!と全力でオススメしたい内容になりました。
今回の記事は、今の自分の環境に苦しんでいる方、「自分を変えたい」と願っている方に、特にオススメします。
カメラとの出会いは「趣味」だった
まこさんが撮影した写真が使われているフライヤー。ミュージシャンのサインが入ったものも。
―最近もライブ撮影が多いですか?
そうですね。この前、幕張メッセで撮影してきたばかりです。
―幕張メッセ!かっこいい!
過酷でした(笑)。夏に日本武道館でも撮ったんですが、本当に体力勝負ですね。
―バンドの写真をたくさん撮っていらっしゃいますよね。
そもそもカメラマンをやりたいと思ったのはライブがきっかけなんですよ。もともと趣味がライブに行くことで。ライブに行くと、カメラマンさん、スタッフさん、演者さん…みんないつも楽しそうで、きらきらしていて、ああいう感じを自分も体験したいなと思っていたんです。
自分は楽器ができないし、一緒に仕事をするなら何ができるだろう?と考えたときに、カメラは趣味でやっていたので、写真がいいかな?と思ったんです。最初はプロになりたいとはまったく思っていなかったです。
―じゃあ、あくまで趣味の延長で?
はい。写真は大学生ぐらいの頃から、フィルムの一眼で撮っていました。完全に遊びで。親がカメラを持っていたんですよね。実家に帰ると古いカメラがいっぱいあります。
その後しばらく一眼は使わなくなってしまいましたが、代わりにコンデジで撮ったりしていました。
その後、デジタルの一眼レフが出て。あるとき、たまたま電気屋さんに行ったら、CanonのX5っていうエントリーモデルが安くなっていたんですよ。このときもまだ趣味だったから詳しいことはわからなかったんですけど、レンズが2本付いてくるセットでお得だなって思って買いました。
いつの間にか、お金をもらって撮影するように
―カメラを仕事にしてからは何年ぐらいですか?
「プロになりたい」って思い始めてから3年目に入るんですけど、お金を頂いていたのはもっと前からです。「プロ」の定義って人によって違うじゃないですか。「お金をもらったらプロだよ」と言う人もいるし。私の場合は、「カメラだけでごはんを食べていきたい」って思い始めて3年目に入ったってことです。
―カメラでちゃんと食べていけるようになろう、って思ってから3年目。
そうです。ずいぶん前から、アコースティックライブの写真を撮ったり、女の子のCDのジャケットを撮ったりしていました。それ、普通に全国流通してますね。申し訳ない感じですけど(笑)。
初期の頃に撮影し、CDジャケットに使われて全国流通したという写真。
―それはデジタル一眼レフを買ってからですか?
そうです、趣味で買ったX5で撮ったんです。買ってから1年経たずにお金をもらっていたと思います。
何がきっかけだったのかな、急に撮ってくださいって言われ始めたんですよね。友達のミュージシャンの対バン相手とかに頼まれて撮り始めて、そこから今までずっと知り合い、知り合い…で仕事しているんです。
―それは一番いい仕事のもらい方ですよね。営業とか宣伝とかは?
プロとしてお金を稼ぎたいって思うようになってからは営業もしていますけど、紹介の縁はあれからずっと切れていないですね。有り難いなと思います。
―お話を伺ってると、すごく自然な形でお金をもらえるようになったというか…
そうなんでしょうね。だから調子に乗ってたんでしょうね(笑)。
―そうなんですか!?
自分が凡人なんだなって思い知らされたのが、写真学校に入学したときでした。学校に入る前までは、撮れていると思っていたんですけど、うまい人ってたくさんいますよね。
―学校に入学したのは、CDジャケットとかを撮り始めた後ですか?
後です。2年前。
―わあ、ずいぶん最近!
「写真学校を出ていないのにプロになります、とかふざけてるの?」ってよく言われていたんですよ。それが嫌だったから、逆に「独学でやってやろう!」って思ってたんです、ずっと。
でも、撮影が増えてくると、スタジオ撮影の依頼が増えてくるんですよね。本を見て勉強はしていましたけど、なかなかうまくいかなくて、独学の限界を感じて。それで考えを改めよう、学校に入ろう、と。
―じゃあ現場で経験を積んでから学校に入っているんですね。学校に入ってみてどうでしたか?
自分が凡人だってことがわかったのと、独学でやっていたから間違って覚えてることもたくさんありました。複雑になればなるほど、いろいろな現場で経験を積んでいないと応用がきかないんだなって。
あとはカメラマンの仲間がたくさんできたのはすごく良かったです。何かのときに手伝ってもらえるし、相談できるし。先生から仕事をもらえたりもしますしね。いろいろなジャンルの撮影に行かせてもらえます。
ライブの写真を撮っているから、「ミュージシャンしか撮らないんですか?」って聞かれるんですけど、チャンスが頂けるのであればどんなジャンルでもやろうと思っています。どれが自分に合うかわからないから。苦手だと思っていたことが、本当は自分にすごく向いてるかもしれないじゃないですか。
―たしかにその通りです。でも、これだけライブを撮っていても「ライブじゃないかも」って思います?
思います。そもそも今は「ライブカメラマンになりたい」とは思っていないんです。最初は思っていたんですけど、自分の年齢とか、長くカメラマンをやるためにはどうするかとか、いろいろ考えたときに、ライブカメラマンでずっと食べていくのは現実的じゃない気がしていて。
―体力も要りますしね。基本的には人物撮影が良いですか?
人物が良いですね。なんか…会話できるじゃないですか、撮影中に。あれが楽しいんです。普通に生活してたら交わらないだろうなっていう業種の人とも会えたりするので。
昔、料理とか撮っていたこともあるんですよ。でも、料理の写真はおいしそうに撮れない(笑)。以前先生にそれを相談したら、「好きじゃないからじゃない?」って言われたんです。食べることが好きな人は料理の写真がうまく撮れるし、ライブが好きな人はライブの写真がうまく撮れるし、人が好きな人は人の写真がうまく撮れる。私、たぶん食に対してこだわりがないんですね。
好きなことを仕事にしてもいいんだ、と気づいた
部屋にはサイン入りのポスターも多数。Nomadは以前から何度も撮っているバンドで、この写真もまこさん撮影。
―ちなみに、カメラでプロになろうと思う前は、どういう仕事をしてたんですか?
普通に事務職でした。何回か転職しているんですけど、ずっと事務ですね。
―もっと接客みたいなことをしていたのかと思いました。
接客嫌いだったんです。もともと人見知りするので、人と長く話すのが嫌で。
―それは意外。
でも「ライブに行くための費用を稼ぐために、嫌な仕事も我慢してやっている」みたいな感じでしたね。25歳ぐらいから急にライブにハマり出して。茨城から東京にライブを見にいって、日帰りして、次の日朝から仕事に行ったりしていました。
その後、結婚して東京に来て、しばらく近所のネットカフェで働いていました。10年ぐらい働いていたんじゃないかな、そんなに働くつもりなかったのに(笑)。
―接客は大丈夫だったんですか?
ネットカフェなら、お客さんとずっと話すわけじゃないですから。
茨城にいた頃は、趣味のために嫌な仕事もやっていたけど、こっちに引っ越してきてミュージシャンと知り合ううちに、自分の好きなことをやるために頑張っている人が周りに増えてきて。「あ、好きなことを仕事にするってアリなんだな」って気づいたんです。
で、私はカメラとラッピングが好きだって思って。
―ラッピング?
はい。それで、ネットカフェと並行して、カメラもラッピングもやり始めたんです。バンドの写真を撮り始めた頃は、ライブの写真をたくさん撮りたかったので、1日に2本とか3本とか掛け持ちして、それを週4、5回やって、それ以外にネットカフェで働いて。さらにラッピングも、講師資格まで取っちゃいました(笑)。
―すごい(笑)。
最初は、カメラよりもラッピングのほうが忙しかったんですが、それが逆転したことがあったんですね。そのときに、両方はできないな、どっちか選ばなきゃ、って思ってカメラを取ったんです。ラッピングもネットカフェもやめて写真学校に入学しました。
―カメラとラッピングを天秤にかけて、カメラを取った理由は?
楽しかったから、っていうのが一番大きかったです。忙しかったけど、いろいろやっているうちにカメラのほうが楽しくなっちゃったんです。それに…これだけ働いてたら具合悪くなるんですよ(笑)。
ある日出勤しようと思ったときに、疲れすぎて立てなくなっちゃったんです。病院に行ったら「働きすぎ」って。そこで、全部をやるのは無理だから何かを捨てないといけないんだなって思って、カメラ以外を捨てました。
カメラに打ち込むために「離婚してほしい」
まこさんのカメラたち。右がライブ用、真ん中がポートレート用。左が「趣味」時代に買ったCanon X5。
―カメラマンになろうって思ったのって、結婚されてからですよね。ご主人は何も言わなかったですか?
言ってましたよ、最初は。めちゃくちゃ反対されました。「稼げてないんだからそれは趣味と一緒でしょ」とか言われて。一度、イベントの撮影依頼が来たときにすごい大ゲンカになって、家から出してもらえなくて、仕事に行けなかったことがあるんですよ。それがすごくムカついて。
私、写真学校に入る前に、主人に「離婚してほしい」って言ってるんです。
―おおお…。
カメラマンとしてやっていくためには、写真に全部注がないとプロになれないんじゃないかって思ったんです。体調を崩したこともありますけど、ほんとに全部捨てて学校に入ろうと思ったから…主人にも応援してもらえないんだったらきついし、正直主人の面倒を見ている余裕がないと思ったんです。
なので、「良い奥さん」を望まれても期待に応えることができないから離婚してほしいって言いました。でも「とりあえず自分のことはするから、離婚はしない」って言われました。
主人は、最初はずっと反対していたと思いますが、プロになりたいって言い始めた頃から変わったと思います。今はすごく理解してくれています。「学校に入学しようと思ってるんだよね」って最初に言ったときは「えっ」って言っていたんですけど、たぶんそれが応援しようと思ったきっかけだろうと思います。「本気なんだな」って思ったんだろうなと。
―そこまでするんだ、っていう。
毎日寝る間も惜しんで仕事をして、さらに主婦業もやって…というのをずっと見ていたはずなんですよ。そのあげく、「こいつ学校行くとか言い出したぞ…」って(笑)。
―どうやらマジらしい、と(笑)。
そこから何も言わなくなりましたね。しかもすべて自腹でやるって言いましたし。私、カメラ関係のものはカメラで儲けたお金でしか買わない!って決めているんです。学校の入学金も学費も全部自分で払いました。
あと、「だらだらと何年もやらない」って言ったんですよ。人によると思うんですけど、ずっと諦めずに続けていればいつかプロになれるっていう人もいますが、私はある程度の期限の中でガーッと集中してやって、それでダメだったらスパンと諦めるって決めています。
―割り切るときは思い切りがいいというか、未練なくダンッと切ってますね。
そうですね、決断するまでは長いんですけど、一回決断したらきれいに切ります。徐々に切るとかではなく、本当に全部スパーンと切る(笑)。
昔は「やりたいけど、でも…」みたいな感じだったと思うんです。親にも「あんたは私の敷いたレールの上を走っていればいいのよ」って言われたことがあって。当時はそれでいいと思っていたんですけど、東京に引っ越してきて、いろんな人と話していく中で、「やりたいことはやっていいんだな」って。
―なかなかそれができなくて、ずるずる行ってしまう人もいますから、すごいですよね。
「離婚?別にするけど?」みたいな感じですしね(笑)。
―それはご主人もさすがに慌てたんじゃないですか(笑)?
そうかもしれないですね。でも私、両親が離婚してるせいもありますけど、そんなに結婚に執着する必要ないじゃん!って感じていて。特に東京は独身の人も多いし。離婚しても再婚したくなったら再婚すればいいし、したくないなら楽しく暮らす方法はあるし。だから主人にも執着してないんでしょうね。
―自分の分は自分で稼ごうっていう気持ちもあるし。
主人と同じぐらいか、主人より稼ぎたい。超えてやろうと思ってます(笑)。
いじめも人見知りも乗り越えて
―子供の頃ってどんな子でした?
うーん、母親は「言いたいことをはっきり言う子」って言っていました。
うち、父と母が離婚してるので、父親がずっといなかったんです。それが原因でいじめられたりもしましたね。ただ、ずっと「お父さんがいないことを理由にお母さんに迷惑をかけてはいけない」って思っていたので、学校でいじめられているとは言わなかったし、登校拒否もしなかった。
もちろん、内心傷ついてはいるんですけど。「強いね」って言われたこともありますけど…どうなんですかね。わからないです。
―たしかに強いと言えば強いけど、強いのと傷ついていないのは別ですよね。
いじめられたせいもあってか、私、一人でぽつんとしている人が気になるんですよね。自分が一人になったときに、誰にも話しかけてもらえず、自分も人見知りで話せなかったから、つらさがわかるので。
―「人見知り」って言葉がこれまでに何度か出てきましたが、意外だなぁと思って。人との会話を楽しんでいる印象があるのに。
たぶん子供のころから人見知りです。今でも人見知りするんですけど、仕事のときは人見知りしないようにしています。
―意識して?
はい。初めてお金を頂いてライブハウスで撮影をしたとき、全然仕事にならなかったんです。写真は気に入っていただけたんですけど、ライブハウスの人とも話せないし、そのとき依頼してくれたバンドの方とも話せないし、対バン相手の人とも話せない。居場所がなさすぎて早く帰りたかった。
―でもそれをどっかでやめよう、変えようって思ったんですね。
挨拶もしないで、写真だけ取ってさっと帰るって、あんまり心象良くないよなって。人見知りするよりは、たくさんコミュニケーションを取ったほうが仕事もやりやすい。人見知りだけど、人見知りを理由にやるべきことをやらないのは違うなって思ったんです。
あと、私カメラの仕事を始めたのが遅いので、現場のカメラマンさん、年下が多いんですよ。ある程度の年齢になると年下の人に聞きづらくなっていきません?でも、なんかそれダメなんだろうなって思って。わからないときは普通に年下の人に「わからないから教えて」って言うようにしてます。
―相手も「年上だから」って気を遣うでしょうしね。
カメラマンだけじゃなくてミュージシャンも年下が多いんですが、なるべく壁は作らないようにしていますね。
「プロ」になるためにやること、その先に実現したいこと
カメラマンの仕事は撮っただけで終わりではありません。レタッチ(修正)作業も仕事のうち。
―これからやってみたいことはありますか?
動画です。
―動画、今はやっていないんですか?
全然やっていないですね。ミュージックビデオ(MV)が撮れるようになりたくて。今、MVを撮れる人を募集してるミュージシャン多いんです。「動画撮れますか」って必ず聞かれるんですよね。
写真で食べていくためには、動画も撮れるようにしてミュージシャンと仕事をするか、ミュージシャン以外にもジャンルを広げるか、どちらかだと思っています。実は、今度別の人と組んで、一緒に動画の仕事をすることになっています。ためしに一緒にやってみて、良ければこれからも組んで仕事しようって言っています。
いずれはクリエイティブ集団を作りたい。営業とかマネージャー的なことをしてくれる人がいるといいんですけどね。
「最後の撮影かもしれない」と覚悟した日
―まこさんにとっての幸せって何ですか?
うーん…幸せが何かってパッとは出てこないんですけど…今は昔よりも生きやすくなったなって思ってます。
以前は、何かあったときに相談できる人がぜんぜんいなかったんです。人に心を開いて弱みを見せることができなくて。でもそれがつらくて、ずっと悶々としていて。世の中、それで死んじゃう人もいるじゃないですか。でも自殺する勇気もないし…っていう状態で。
今は昔に比べて「助けてください」って言えるようになりました。「助けてください」って言うと、意外と周りに助けてくれる人がいるなって。自分がやりたいと思うこともやり始めましたし、昔に比べたら、今は生きている感じがすごくする。そういう意味でも、カメラをやれて良かったなと。
―やりたいことをやろうと決めて、カメラを始めて、ここまで続けられて。
でも実は、写真学校に入学するタイミングで病気になって、入院したんですよ。
防湿庫に貼られた大量のバックステージパス。2年ほど前のものから、最近の日付のものまで。
私、がんだったんです。4月に入学予定だったんですけど、入院して手術するからって半年延ばしてもらったんです。
なんていうんだろう…せっかく自分がやりたいことを始めようと思ったのに、病気になって出鼻をくじかれて、これは「やるな」ってことなのかな、カメラはやめたほうがいいのかな…って思ったりしました。もう現場に戻れないかもしれない、このまま病院から帰ってこれなかったらどうしよう…とかいろいろ考えて、入院前に身辺整理をして。
―万一のときのために。
ちょうど入院する1週間前に、渋谷でライブ撮影の仕事があったんです。それがもしかしたら、カメラマンとして撮影できる最後のステージになるかもしれないと思って、友達数人に声をかけました。「実はがんになってしまって、ステージ撮影が最後になるかもしれないから来てくれない?」って。
結局、手術を受けて無事に退院できて、半年延ばしましたけど学校にも入学できて、今も再発はありません。そんなことがありながらもカメラをやめずにやっているから…世の中のがんの人、がんばれ!っていう気持ちです。だからこそ簡単にやめたくないっていうのもあります。
―それだけのことを超えて、カメラをやっているわけですしね。
実は、私のがんがわかる1週間前に、母にもがんが発覚していて。自分の治療もありましたけど、カメラの仕事をしながら、実家との往復をこの2年間ずっとやっていたんです。けっこうきついこともありましたね。
今ってカメラを簡単に買えて、ボタンを押せば撮れちゃう時代です。無料で撮る人もいるし、そこに依頼する人もいる。でも、こっちはいろいろなことを全部乗り越えて、頑張って踏ん張ってやっているんだ、という自負があります。プロとしてちゃんと食べていきたいし、一目で「私が撮った」ってわかるような写真が撮りたい。蜷川実花さんみたいに。
だから…今、好きなことがやれているのが幸せなのかな。将来は儲かるカメラマンになりたいと思って、期限を設けてやっていますけど、たとえそうならなくても、カメラは趣味として残るんじゃないかと思っています。
―たしかに、もうカメラから離れない気はしますね。
やめたいと思ったことも何回かあって、ちょっと前にもやめようかなって思っていたんですけど、そういう時期に「一緒に仕事したい」って声をかけられたりもして。
久しぶりに会った友人に言われたんですけど、「天職って、成功したから天職って言う人もいると思うけど、やめようと思っていたのに周りから依頼が来たりするのも、ある意味天職って言うんじゃない?」って。だからずっとカメラやった方がいいよ、って言われました。
他の人たちにも、「何やめるとか言ってんだよ、まだやめさせねーよ」って(笑)。
―私もやめるのは無理だと思います(笑)。元気に続けてください。
★三浦真琴さんの「私、これが好き!」
※好みが見えると人が見える…!?取材させていただいた方に、好きなものやオススメのものを伺っていこうと思います!
サンズトラック
2人組ダンスロックバンド
『ギター・ボーカルとベースの2人組で、今専属で撮っているバンドです。「私がそのバンド以外撮らない」という意味ではなくて、「そのバンドが私にしか撮られない」っていう意味の専属。ツアーも同行するので、家族よりも一緒にいる時間が長かったりして、兄弟みたいな感じです。
ジャンルがちょっと特殊で、強いて言えばEDMみたいな感じですが、他の誰かみたいな音楽ではなく、新しい感じ。するめみたいに、聴いているうちにどんどん良くなる音楽だと思います。2人とも人柄も良くて、裏表のない性格なんです。表しかないから響くのかもしれません。バンドとしても人としても好きですね。』
★おしらせ
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