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INTERVIEW

【生き方事典6】花×インテリアで業務拡大中。好きな仕事への道はリハビリから始まった(アトリエ・ノッカ 野村絵美子さん)

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インタビュー企画「生き方事典」、いつもお読みいただきありがとうございます。

※過去の「生き方事典」はこちらからどうぞ

 

「生き方事典」6人目は、フラワーデザイナー&インテリアコーディネーター、アトリエ・ノッカ 野村絵美子さんです。

 

 

野村絵美子
企業法務に約10年携わった後、体調を崩したことをきっかけに始めたプリザーブドフラワーの世界へ。2015年にアトリエ・ノッカを開業。花の持つ力で、日本人の心に癒しと幸せを届けるべく、オーダーメイド専門でフラワーギフトの制作を手掛けている。
現在は、インテリアコーディネーターとしても活動を拡大中。
趣味は大学から始めたクラシックギター合奏とカフェめぐり。夫と2人家族。

 

えみこさんとは、開業されて間もない頃から、数年来のお付き合いになります。

いつも本当に忙しそうにしていて、「身体は大丈夫?ちゃんと寝てる?」などと、つい親戚のおばさんのように心配してしまうのですが(笑)、それだけ彼女のもとには、いつもたくさんの仕事が集まってきています(その理由は、少しでも彼女に接していれば明白だろうと思います)。

 

私もお花をオーダーしたことがありますし、インテリアの仕事を始めたと聞いて、2018年の個展でこんなコラボをお願いしたりもしました。忙しいのを知っていても頼みたくなるのですよ、えみこさんには。

【個展まであと3日】もし、いつもの何でもない部屋にアートがあったら

 

今回も厚かましくインタビューをお願いしたところ、快諾していただきました。

別に私がわざわざ話を聴きに行かなくても、えみこさんはご自身でたくさん発信をしていらっしゃいますが、これまでほとんど書かれていない情報もお話いただきました。どんどん仕事が増えて規模も大きくなっていく彼女の姿勢や考え、背景が、多くの人に届いたら嬉しいです。

そして、えみこさんに協力できそうな方、ぜひつながってください(笑)。

 

今回の記事は、独立して事業をさらに拡大したい方、企業と仕事をしてみたいフリーランスの方に、特にオススメします。

 

オーダーメイドの花づくりはコンセプトから始まる

ブライダル産業新聞「ブライダル産業フェア」のブーケコンテストで優勝した作品。

インタビューは、コンテスト初応募で優勝してしまったという、その話から始まりました。

 

ーいきなり優勝するなんてすごい。

ありがたい話です。

 

ー何か策は練っていたんですか?

コンセプトはものすごく考えました。コンセプトがしっかりしてると、説得力が増して、心に訴えかけるものになるから。このブーケには3つのメッセージを込めました。

まず、「自分がもし花嫁だったら」という発想で、自分と同じぐらいの30代女性をイメージしつつ、「かっこいい」「シック」「ナチュラルだけどモダン」みたいなイメージ。

それから、「全然違うところで育った人たちが一緒になる」のが結婚だから、アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーとドライフラワーを使って「融合」を表現しました。いろいろな素材が混じっているけど1つのものとして完成しているっていう。

あと、アイビーとかキウイのつる(※写真内、枝のようなものがキウイだそう)を使って、「お互いが絡み合って1つになる」っていう、結婚の象徴みたいな感じを表しました。

 

ーまさにブライダルにふさわしいお花なんだね。お客様からオーダーを受けたときもコンセプトから考えます

例えば、企業や事務所に贈るお祝いのお花を頼まれたときは、贈り先の会社のHPを見て、雰囲気とか社是とか事業内容を調べます。それを踏まえて、事業内容に関係するようなコンセプトにしたり、色合いをHPのテーマカラーとかコーポレートカラーにしたりしますね。あとは、置く場所や社内の内装の雰囲気も考慮します。

これぐらいいろいろ考えて作ると、贈った人の株が上がるんですよ「あの人、うちに合わせてこんなセンスいいお花贈ってくれたよ!やるな!」みたいな(笑)。で、贈り主の人は「またよろしくお願いします」ってリピートしてくれる。

 

ーそれはまた頼みたくなるよ~。でもお花を作り始める前の段階で、けっこう時間と手間がかかりますね。

うん、そこが一番楽しいところでもあり、手間がかかるところでもあるかな。

 

ーえみこさんのお花は、可愛いだけではなくて、きりっと締まった感じがありますよね。

そうですね、自分がそういうのが好きだというのもあるけど。企業向けのお花を作る場合、リボンやパールが多い可愛いものはマッチしないので、男性にも受け入れやすいものを作っていますね。

 

ー以前から男性のお客様が比較的多かったと思うけど、今も変わらず?

そうね、男性が半分ぐらいかな…。

 

ーお花屋さんで男性が半分って多いよね?男性がお花を贈るってまだまだ勇気が要るんじゃないかと思うんだけど。

それが、若い子は意外と抵抗ないみたいなんですよ。企業向けの依頼もあるけど、HPから問い合わせをくれる個人の男性のお客様もいらして。年配の男性かなと思ったら若い人だったっていうケース、けっこう多いです。

 

ーそれは素敵な話!お花もらえるの嬉しいもん。

だからイマドキの男子は女子が喜ぶことをわかってるなぁ、恥ずかしがらないんだなぁと思って。オーダーメイドのプリザーブドフラワーって、関係性ができていないと、もらう側としては重いじゃないですか(笑)。でも、本当に相手の女性が喜びそうなプレゼントなら「お姉さん一肌脱ぐわ!」っていう気持ちになります(笑)。

「彼女にあげたら泣いて喜んでくれて、それ以降のデートで会うたびに『あのときはありがとう』って言ってくれるんです、本当に感謝してます」みたいなメールをもらったこともある。もうこのまま結婚しちゃうんじゃないかな。

 

ーえみこさん、それは結婚式の花も作らないと(笑)。

ねー。すごいドラマチックでしょ。

 

続けることも仕事。花の仕事を4年間やってみて

 

ー本当に良いお仕事してますね。お花の仕事って始めてどのぐらいになるんでしたっけ?

丸4年ですね。2月で5年目に突入しました。

 

ーー4年間やってきて、良かったこともあれば、「こんなはずじゃなかった」ってこともあると思うんだけど、ご自身ではどうですか?

大変だなって思うのが在庫管理。花を箱単位で買うので、余っちゃうんですよね。頻繁に使う花もあればそうでもない花もあるし。良いものを作りたいと思うと、余っていても新しいの買っちゃうし。

 

ーそうか、在庫している花を使うオーダーが来るとも限らないから、仕入れてちょっとずつ残って…の繰り返しなんだ。

そうそう、決まったものを作って販売するんだったらある程度計画的に行くんですけど、オーダーメイド専門でやっているので。それに、使いきれないとロスが出るけど、常時ある程度在庫を持っていないと、急ぎのオーダーに対応できないんです。

この前、「飲食店と同じだ」って仲間に言われたんだけど。

シェフとは別に経営者がちゃんといるお店だと、経営者が利益を考えて、最高においしいわけではないけどほとんどの人が十分おいしいと感じるぐらいのお肉を使うわけです。超極上肉とそこそこ良い肉の違いを理解できる人なんて、せいぜい10人に1人ぐらいだから。

でも、オーナーシェフの店だと、オーナーシェフは職人だから、その10人に1人に「本当においしい」って言ってもらえるものを出したいと思っちゃう。そこの差で儲かる儲からないの差が出てくるんだよって。

 

ーそうね…経営者とクリエイターはそういうところで差が出るよね…。

私はどっちかというとクリエイターで、オーナーシェフタイプ。事業の継続性もしっかり考えないといけないなってすごく思いますね。

 

ーこだわりだけで続けられるわけじゃないもんね。

必要としてくれるお客様がいる限りは、目先の商売としては成り立つ。でも、続けられなくなったら私を頼りにしてくれているお客様が困る。だから、続けるのもお客様のためで、仕事の1つだなって。経営者レベルをアップするというか、バランスをうまくとるのが課題ですね。

 

ー仕事として大事なことですよね。もともと花を始めたときって「仕事にするぞ」って思っていたの?体調を崩して仕事を休んでいた頃に始めたんだよね。

そうそう、メンタルを病んでしまって、リハビリする中で花に目覚めちゃったんです。本当に仕事になるかどうかわからなかったけど、周りの人に役立ったら嬉しいし、とりあえずやってみようという感じでした。会社も結局辞めてしまったし。

それまではバリバリ働いていて、競争社会で身を削っていたわけです。法務の仕事をしていて、企業同士の厳しい交渉や揉めごとの間に入って。でも、そういうビジネスの世界からは降りて、自分にできることでお金になることを、できる範囲でやろうかなって。

 

ーじゃあ最初から「稼ぐぞー!」っていう気持ちというよりは、少しずつやっていこうっていう感じだったんですね。

そうですね、打ち上げ花火みたいにはなりたくないし、常に大きく上がる花火を探すみたいなのもなんか違うし。競争の世界にも戻りたくなくて。小規模でいいから、ちょっとずつ勉強して成長していこうって思っていました。

 

ーでもお花の何がえみこさんに合ったんだろうね。もともとリハビリで始めたものが、もう5年目に入るわけじゃないですか。

もともと、植物が好きだったんですよね。子供の頃から好きだった。

植物なんて、みんな好きだと思っていたんです。桜やたんぽぽが目に留まるのは当たり前だと思っていたし、道端の雑草の名前なんかもみんな知っているものだと思っていました。そうしたら、夫がそういうことを全然知らなくて。

 

ーうん、特に雑草なんかはわからない。

それで、私は植物が好きなんだなって気づいて。思い返してみると、子どもの頃、祖母と犬の散歩に行くたびに植物の名前を教わっていたんですよ。母も生け花の師範の免状を取っていたから、家に花があるのも普通で。庭もあったから、春はパンジーが咲いて、夏はサルビアが咲いて。小学生の頃は園芸委員の仕事をやっていたし、その頃ハーブにハマってしまって、家にハーブ園を作ってたくさんハーブを育てたり(笑)。

 

ーそれはすごい。植物が好きだったっていうのは、花をやりながら思い出した感じ?

うん、そうだったな…って花をやっていて思い出した。「子供の頃に好きだったことがあなたの本当に好きなことです」みたいな話を聞いたことがあったので、これか、と。

 

ーそうなると、花はたどり着くべくしてたどり着いた道というか。

そうね、花は何時間でも触っていられる。

 

花とインテリア、2つの「好き」から生まれる相乗効果

※インテリアの学校の課題として描いたもの。

 

ーでもお花だけじゃなく、今はインテリアの仕事も始めてるんだよね?

インテリアも好きなんです。

 

ーインテリアはそもそもどうして始めたんですか?

高校時代は建築家になりたかったんですよ。アート、美術が好きで、建物も好きで。模型とか好きなんです。

 

ーなんか前にジオラマが好きだっていう話を聞いた気がする。

そうそう、小学生の頃、ありとあらゆる城のプラモデルを作ってた(笑)。弟がいたので、女の子っぽい趣味が得意じゃなかったの。あとは、弟と一緒にミニ四駆を改造して遊んでた(笑)。あとレゴが大好きで、2人で大きな街を作ってました。

 

ーということは、インテリアも好きなことの集合体みたいな感じなんだ。

そんな感じ。建築家の夢は、理数系が全然できなくて諦めたんだけど、それでもそういう分野が好きだったから、土日はインテリアショップに行ったり、家を自分にできる範囲でコーディネートしたりしていました。

 

ーなるほど、趣味の範囲で楽しめるようなことね。でもそれが今は仕事になっているわけで。少し前にインテリアの学校にも通っていましたよね。

通っていました。花だけだと独自性がないなと思ったのと、花だけではなくて空間全体をプロデュースすることができたらいいのに、と思い始めて。インテリアは当初からやりたかったから、アトリエノッカのロゴも、花屋っぽくなく、インテリアっぽい感じにしてってオーダーしたんです。

 

ーああ、もう当初から視野に入ってたんだ。

そう。それで、2016年から1年半、インテリアの学校に通いました。

 

ーあの頃、ずっと課題やっていたよね。ものすごく忙しそうで。

1週間で終わらない課題が出されるんです。実務に入ったら、やりきれないぐらいの仕事をどうマネジメントするかこそが仕事だから、っていう理由で。睡眠不足で死ぬんじゃないかっていうぐらいシビアだった(笑)。でも、フリーランスのインテリアコーディネータとして即独立できるぐらいに鍛えますって言われたんですよ。結果的に、クラスで3番目の成績で表彰されて卒業しました

 

ーすごいなあ。インテリアの先生のところで仕事も始めたんですよね。

先生のところには在学中から行き始めました。まだ学校に入ったばかりの頃に、知り合いの不動産会社の社長さんが紹介してくれて。勉強を始めてまだ半年で恥ずかしいと思いながら課題を見せたら、「いつから来れる?」って。

 

ーものすごい早い展開だけど、それってつまり、地獄の課題で寝ていない時期に新しい仕事を始めていたってこと?

うん、週1で。

 

ーそれは死ぬでしょ(笑)。

(笑)。

でも、現場を見ることができて相乗効果はあった。それに、インテリアデザインの勉強をすると、花のデザインも洗練されてくるんです。色合いとか素材感とかテイストの違いが研ぎ澄まされてくる。あとは、ブランドマンションのモデルルームの仕事もあるので、高級でセンスのいいインテリアをたくさん見ることになるんですよね。幅がすごく広がったんです。

 

ーそうなると、その不動産屋さんすごいね。ぽんって紹介してくれる人なんて、なかなかいない。

ほんと感謝ですよ。可愛がっていただいて。「インテリアをやってみたら?」と背中を押してくれたのもその方なので、期待に応えたいなと思っています。

 

ー今は企業との仕事も多いと思うんだけど、仕事は人づてでくることが多いの?

人づてもあるし、HPで問い合わせしてくる人も多いです。インテリアの先生から花の仕事をもらうこともあります。あとは知り合いとか、セミナーなんかでご一緒した人とか、それから自宅のリフォームをしてもらった工務店の社長さんからのご紹介とか。

 

ーなるほど、いろいろなラインが。

なんか声がかかる。よく発信してるからですかね、事例を

 

ーたしかに。まあでも信頼できそうに見えるんですよ、えみこさんは。

ありがとうございます。

 

規模の大きな仕事をする、という責任の重さ

※こちらもインテリアの学校の課題として描いたもの。コンセプト作りから徹底していてびっくり…!

 

ーインテリアのお仕事も入ってきて、お花の仕事も企業向けのものが増えて。案件の規模がどんどん大きくなっているでしょ?大きな仕事をやるようになって変わったことはありますか?

そうねぇ、そこまで変わらないけど…大きな案件は、入る額も大きいけれど、経費として出ていく額も大きいですね。お金が入ってくる前に花や花器を仕入れないといけなかったりするので、資金繰りとかしっかり考えないといけないなって。先のことを考えて営業しないとダメですね。人からもらう案件は予定が変わったりもするので、自分で作り出す仕事も持っておきたいし。

 

ーたしかに、大きな案件はなくなると一気に大変なことになる。

リスク分散していかないといけないですよね。複業というか、複数の事業を持つのがフリーランスにとっては大事なのかなと

あとは、自分が倒れたらどうしようっていうのも考えますね。インテリアの仕事で私が倒れると、その後の工程が滞って、お客様はもちろん、スタンバイしてる工務店さんとか大工さんとか、みんな困るんですよ。だから、同業との横の連携とかも重要。

 

ー関係者が増えてくるんですね。

そう、だから責任が重大。仲良しのインテリアコーディネーターさんとか専門学校の先生に「こんな仕事が来ました」って相談したりして、いざというときに「助けて」って頼れる場所を作るようにしています。もともと1人で抱え込みがちなほうなんだけど、今後はいろいろな人と一緒に苦手をサポートし合いながら進めるといいなあ、という気持ちになってきてる。

 

ーなるほど。今手伝ってくれる人がいるとしたらどんな人が欲しいですか?

お金の出入りを管理してくれる人(笑)。クリエイターは儲からなくても楽しそうだとやっちゃうんですよ。だから、「その仕事は断って!」とか「こんな値段で請けちゃだめ!」とか言ってほしい。

 

ーコンサルというか秘書というか…ニーズあるよね。私もそういう人欲しい。

向いている人絶対いると思うんですけどね。最近は、そういうことを互いにやり合える友達を作るのがいいかなって思っていて。互助会みたいなのがあるといいよね(笑)。

 

ーフリーランス互助会(笑)。

それもあって今、起業家とかフリーランス向けの交流会にかかわっているんですよ。売り込みばかりではなくて、人を人として見てサポートし合いましょうっていうコンセプトで。

 

ーああ、そのコンセプト良い。それにしてもなんか…みんなアレだね、ガツガツするの疲れ始めてるね(笑)。

そうね、そうかもしれない(笑)。

 

これまでの人生を統合して、新サービスを確立したい

 

ーこれからこんな仕事してみたい!っていうのはありますか?

これまでやってきた全人生を統合するようなサービスを確立したいと思っていて。

 

ーなんかすごそう。どういうことになるの?

「人生の質を高める」みたいなこと。家庭をベースキャンプとして良い場所にするお手伝いができればいいなと思っています。自分も家族も安心して帰ってくることができて、充電して、また次のステージに向けて旅立っていけるような。

今の自分の器より少しだけ大きくて素敵なところに住んでいると、だんだん自分がそっちに近づいていくんですよね。だから、一歩先を行く家を作ってしまって、それに自分が追いついていくっていう、その支援をしたいなって。

 

ー先に理想の器を作って、それにふさわしい自分になっていく、ってことか。

そうそう。自分のなりたい姿に向かって、トータルで暮らしの質を上げられるような住環境を整えるお手伝いをできたらいいなって。

花を始める前、私はフルタイムの会社員で、男性よりも働いている状態で新婚生活に突入したんですね。でも、専業主婦だった母を基準に考えてしまったから、仕事が忙しい上に慣れない家事にまみれて潰れちゃったんです。でも、家って疲弊するところではないはずなので、うまくバランスを取りながら暮らしを楽しめたらいいなと。

私はフラワーデザイナーで、インテリアコーディネーターでもあって、さらに整理収納にも詳しいので、「さぞかし丁寧な暮らしをしているのだろう」と思われがちなんですけど、母親に「勉強以外は木偶の坊」って言われていた人間です(笑)。そういう人でもこれぐらいはできるようになるから、一緒にやりましょう、さらに理想の自分を思い描いてそこに近づきましょう、っていう感じです。

 

ーそうなるとインテリアやお花が大活躍しますね。

そうね。トータルで見られるから。暮らしの質が上がれば、日本はギスギスしない、もっと平和な社会になるんじゃないかなって思うんです。すごくギスギスしているよね、満員電車とか。

 

ー余裕ないよね。みんな。

「ちゃんとしなきゃ」って必死になりすぎると疲れるから、もう少し気楽にいこうぜって。人間誰しもいろいろあるから、お互い許し合えるような寛容な社会になればいいなと思います。

 

倒れたからこそ気づけた、足元の幸せ

 

ーえみこさんにとって幸せとは?

すぐそこにあるもの。目の付けどころ次第、自分次第。足元に転がってる。

 

ーそれはいつ気づきました?

メンタルを病んだ頃、散歩していたときに、足元に咲いているチューリップとか春の花を見て、ここに幸せがあるんだって。

倒れたのがちょうど春だったの。春なのに、私は鬱になってしまってろくに出歩けもしないなんて…ってさらに落ち込んでいたんだけど、少し良くなって外に出られるようになって。当時は外に出られただけですごいことだったんですよね。

 

ーたしか寝込んでいたんだもんね。

そう、寝込んでいました。ほとんど寝たきりだったから、起き上がれただけでも大きな前進。些細なことでも自分を褒めようと思って、「今日は洗濯ができた」「今日は皿洗いができた」「今日は目の前のスーパーに買い物に行けた」ってずっと日記を書いていました。

だから、道端にある春の花を見て、「春の花が美しい」と思えたなんて、当時の私にはものすごい成長だったんです。

そこで思ったんですよね、そういえば秋の花も冬の花もあったはずなのに、忙しくて余裕がなさすぎて、気に留めることすらできなかったなって。今は春の花がきれいだと思えるなんて、幸せなことだなって。

 

ーだからこそ、余裕を持つのが大事だって思うんですね。

それまで命がけで仕事をしていて、「自分には仕事しかない」と思っていたけど、人生って仕事だけじゃなく、家族とか友達とかいろんな側面があるわけで。余裕がなさすぎて見えていなかったんですよね。辛いことばかりに目を向けると辛くなってしまうし、みんなつい、ないものを求めがち。でも青い鳥じゃないけど、まずは自分が持ってるものに目を向ける。

足りないものがあると思うなら、それはそれで良いと思います。でも、不満に思うよりも補充することを考えればいい。自分がレベルアップしなくても、誰かに助けを求めたっていいですよね。

 

 

★野村絵美子さんの「私、これが好き!」

※好みが見えると人が見える…!?取材させていただいた方に、好きなものやオススメのものを伺っていこうと思います!

 

珍しいウイスキーを飲むこと

自由が丘に、お花をご依頼いただいているウイスキーバーがあるんですが、そこでマスターの銘柄解説を聞きながらウイスキーを飲むのが好きです。モルトウイスキーをストレートで飲むのが好き。おっさんだね(笑)。

マスターが1人でやっているお店なんですが、クリエイター魂を刺激するような、かなりマニアックなお店。バーテンダーさんもクリエイターなんですよね。「感性を刺激するお酒」って言って出してくれます(笑)。

 

 

★おしらせ

◎絵美子さんのお仕事内容は、こちらのページにまとまっています。

オーダーメイドのフラワーギフト、お店や事務所などのディスプレイ、そしてインテリアコーディネート。オフィスまるごとプロにおまかせできたら素敵ですよね…。レッスンやセミナーもときどき開催されています。

私はプリザーブドフラワーを何度かオーダーしたことがあるのですが、えみこさんシックで上質なイメージのお花が本当にお得意なので、事務所の開業祝いなど、企業向けのギフトとしてもおすすめです!

 

 

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※「生き方事典」は完全ボランティア企画です。何かのお役に立ちましたら、note経由でサポートいただけると嬉しいです!

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