「創る」と「広める」は別。アート活動を広めるためのヒント集

イベント主催者としての裏側の話シリーズ、第3弾。

 

第1弾↓

人と人をつなぐときに、私がやっていること一覧

 

第2弾↓

「イベント主催者」に専念することの意義。

 

今日はちょっとイベントの範疇を超えた話になるかもしれませんが…

アートを含め、自分の活動をどうやって世間一般に広げていくか?ということを考えたときに、参考になる記事を集めました。

私はアートを念頭に書いていきますが、基本的にどの分野にも置き換えられる話ばかりだと思います。ぜひ頭の中でご自身のお仕事に当てはめながら読んでくださいませ。

 

 

芸術のライバルは○○○

アーティストの中でたびたび話題になるのが、「海外と比べて日本はアートが浸透していない」というやつです。そこから「わかってない」みたいな話にもなりがちです。なぜ日本人はこんなにアートを理解しないのか、と。

私、海外ってオーストラリアに10ヵ月住んだだけなので、「海外のほうが日本よりも…」みたいな言い方って、比較できるほどの経験がない以上、安易にしたくないんですよね。

ただ、その10ヵ月を思い出しても、いろんな人の話を総合しても、まあそうなんだろうなあ…という感じはします。日本人、アートと距離が遠い。

 

オーストラリア時代に、毎月開催されていたアートマーケットで買ったマグネット。ハンドメイド的なものも絵も、何でも売ってました。これはなぜか気に入って買ってしまい、ずっとうちの冷蔵庫に貼りついてます。もう15年以上前の話。

 

アートをわかってもらえない、アートに興味を持ってもらえない…というのは、アートをやっている側からするともどかしくもあります。でも、「なんでわからないの!」と怒っても、近づいてきてくれるはずもない。

そんなとき、私はこの記事を思い出すようにしています。

↓↓↓

芸術を信じて疑わない人たちへ

 

1年半ぐらい前の記事ですね。声楽家の方が書いた記事。

これ、「芸術」という括りに入るものもそうですし、いろんなものが当てはまるんじゃないかと思っています。自分の仕事に置き換えられる人、けっこういるんじゃないでしょうか。

 

ライバルはスマホ。

 

ほんと、消費者の時間とお金の奪い合いなんですよね。で、スマホの中に無料で面白いものがたくさん詰まってたりするわけで、それよりも面白そうに見えないと興味を持ってもらえない。

そう考えたら、どんな方法でアートを広めていったらよいのか。ただ「素晴らしい」「わかってほしい」って言っていてもダメなのは明らかですよね。

っていうかそれはどんなビジネスでもそうなんだけどね…。

 

 

興味レベルを高めて利益につなげるには

ちょうど「マジメなアソビ」が終わった直後にこの記事を読んで、「あああああ!」と思ったので、こちらも紹介したいと思います。

音楽のフェスの話なんですけど。

↓↓↓

フェスという「メディア」の使い方

 

いろんなアーティストが参加する「フェス」。アーティスト側にとっては、自分達の存在を知ってもらうための「メディア」という役割もたしかに果たします。

果たしますが、知って終わり…では利益にならないわけで。

 

たった1回の体験では、1つのバンドに数千円のお金を出していいと思えるほどエンゲージメントを高めるのは難しいのかもしれません。

とはいえ、フェスをメディアとして捉えれば、新しいお客さんにアピールする絶好の機会であることは間違いありません。

ただ、興味レベルが10の人を急に100まで高めるのは難しい。

だからこそスモールステップを用意することが重要なのではないかと思います。

 

…以下、いろいろな提案が書いてあるので元記事をぜひ読んでいただきたいです。各自の文脈で使える話がいっぱい書いてあります。

 

ざっとまとめると、まずはいかに触れ続けてもらえるかということでしょうか。

音楽であれば、まずはSNSをフォローしてもらう。YouTubeやSpotifyなど、低コストで楽しんでもらう。その先にCD購入とか単独ライブ参戦とかがある、みたいな。

 

とはいえ、フェスに来るような音楽ファンであっても、自分の「推し」以外には興味を持たない人が増えている…という話もどこかで見ました。小さなステップさえ踏まない人が増えているってことか。趣味コミュニティも狭まってる。

そこを乗り越えるきっかけがあるとしたら、1つは「信頼できる人のおすすめ」じゃないかと個人的に思っています。そういう意味では、シェアしてもらえる仕組みをうまく作れるかどうかというのも、注目したいポイント。

 

また、音楽業界はCDが売れなくなっていて、音楽以外のものを売る話も記事中にありましたが、CDに限ったことではなく、「モノが売れない」「モノが要らない」という話は最近よく耳にします。

アートを売る側としても、「飾るものは要らない」となったらじゃあ何を売る?という話になるわけで、この辺の話は考える余地がたくさんありそうです。なくても死ぬわけじゃないからなおさらね。

そんなとき雑食系はいろんな手が使えるんじゃないかと思うわけです…w

 

先日の「マジメなアソビ」で人気だったのが、山田良美さんが持ちこんだ缶バッジメーカーでした。好きな柄を選んで缶バッジが作れるという「体験」。音楽フェスもそうですが、「体験」は今の時代のキーワードの1つですね。

 

 

アーティストが最も勘違いしやすいところ

最後にもう1記事。

サッカー選手のブログなんですけど、JリーガーじゃなくてJ3よりも下で、Jリーグ入りを目指して頑張ってるチームの選手みたいですね。

野良アーティストみたいな身分である私は、有名Jリーガーよりもこういう方のほうが参考になるはずなので…貼っておきます。

 

ファン獲得に直結するのは、ピッチでのプレーではない

 

もうタイトルがズバリなのですが、アートにしても、過去に私がやっていたセラピーの世界にしても、こだわりが強い人ほど「プレーを見せたい!」的な気持ちが強いんですよね。

もちろん、伝えたい相手もプロならば、それで問題ない。プロはプロレベルの技術のすごさがわかるから。

 

でもその世界にいない人にはわからないんですよ、プロレベルのこだわりって。

 

プロでなくとも、サッカーたくさん見てる人ならプレーの差もわかるだろうし、アートをたくさん見てる人なら目が肥えて良いものを見抜けるだろうけど、これからファンになろうとしてる人は、わからない人のほうが多いわけで。

 

もちろんそれは、手を抜いて良いという意味ではありません。いきなりプレーの話をされても、ルールもよく知らない一般人にはハードルが高いっていう話です。

要は、純粋に伝えるべき角度が違うってこと。

 

だからこそ、元記事にもあるように、意外と専門分野以外のところがきっかけになったりする。人柄とか考え方とか趣味とか。私がサッカーと関係ないところを入口としてこのブログ主を知ったように。

星野源ファンの方で私の作品買ってくださってる方がいるのも、この事例そのままかと思います(本当にありがとうございますありがとうございます…)。

 

ちなみにこの方、1つ前の記事で集客のことも書いてるんですけど、J1とかならともかく、これからJリーグを目指すチームだと、選手もそこまで考えないといけないってことなんでしょうか。

私はサッカーまるでわからないんですが、たぶん私みたいにアーティスト活動するよりもサッカーチームで頑張るほうが狭き門だと思うので、そりゃあ私、ぼーっとしてたらダメだなあと改めて感じたりします。

 

 

「良いものを創る」と「広める」は別の話

写真の創作活動、ようやくひと段落しそう。文章書きたいですw

 

「アートにマーケティングは不要」という話をときどき耳にします。アーティストが作品を創るのに、顧客のリサーチなんかしないだろう、と。

たしかに作品創りの際にリサーチはしないかもしれない。それより何より、好きなものを創りたい。自分が美しいと思うものを世に出したい。

 

でも、「創る」と「広める」は別の話です。

 

自分が創ったものをいかに広めるか?という視点がなければ、無人島でひとり作品を創ってるのと変わらなくなってしまう。

なにしろ、生まれてから30年もアートに無縁だった私でさえ、個展を開けたりするような時代です。「アーティスト」はたくさんいる。「良いものを創れば見つけてもらえる」なんていう時代ではありません。埋もれてしまう。

 

もちろん、「広める」相手によってやることは変わってきます。

この記事は基本的に「一般層に広げるためにはどうしたらいいか?」という観点で書きましたが、逆にその分野の愛好家とかプロに売り込むようなケースなら、きっと広め方も違うでしょう。

でもそれは「手段が違う」ということであって、黙っていて良いということにはならないはずなんですよね。

 

前回の記事にも書いたように、どうしても作品を創る側は創作だけで手一杯になりがちですが、それ以外のことまで考えられる人のほうが有利なのは言うまでもありません。

こういう形で情報を出すのが良いのか、アートにも足を突っ込んでいる私が具体的に動けることがあるのか、今後もいろいろ模索していきたいと思います(ので、「こういうことやってほしい」などご意見ありましたらぜひ)。

 

 

昨年11月、京都で開催した個展の最終日に書いた記事。アートについて考えれば考えるほど実感すること。

【個展最終日】きっと人生は見せ物で売り物だ。