すっかりイベントのご案内しか書いていない今日この頃ですが↓
正直な話、私、イベントを企画したり集客したりって、別にやりたいわけじゃないんですよ。だから、昨年だけで終わりにしても構わなかったし、二度と何もやらなくても良かったんです。今年は個展もやっちゃったし。
でも、それを乗り越えてでもやりたい!やらねば!と思うことがいろいろあって、結局今年も開催することにしました。自分で主催すれば、やりたい!やらねば!をやれてしまうんだよな、と思って。
そんなわけで、「マジメなアソビ」の背景にあること、いろいろと日頃から感じていることを、少しずつ書いていこうかなと思います。
今日は、「自分の世界を広げる」という話。
目次
「コミュニティが重要」と言われるけれど
特に起業してる人なら、「コミュニティが大事」みたいな話、一度は聞いたことがあるのではないかと思います。本当はぜんぜん起業に限らない話ですけど。
コミュニティを持ち(またはどこかのコミュニティに属し)、その中で濃いつながりを築いていく。自分のファンを増やす。コアなファンがいればいるほど集客につながるし協力者もできる。ざっくりそんな話でしょうか。
起業コンサルタントさんのコミュニティ。職業・趣味別のコミュニティ。アメブロとかFacebookとかで、起業家さんたちとつながれば、すぐに見つかると思います。共通項のある人たちとはつながりやすいし、共感しやすくて安心ですよね。
とはいえ。
コミュニティの中では、主催者や主要人物が叫べば、「鶴の一声」で人が集まることが多い。もともと共通項も多いし、すぐに理解してもらえます、コミュニティの中であればね。
もちろん、コミュニティの外に活躍の場を広げていける人もいるのですが、どうも「内輪ウケ」みたいな感じで終わってしまうパターンも少なくないような印象を受けています。
実際、コンサルをやっていた頃にたびたび相談されたのは、「内輪でしか広まらない」というお悩みでした(これについては一応考えがあるんだけど、そこを語る記事ではないので割愛)。
価値観が多様化していると言われる中で、共通項を持った人たち同士のコミュニティがたくさんある。そこにいれば楽しいし安心だけど、「わかる人だけわかればいい」というのも1つの考え方だけど、たまに思うのです。
…本当にそれだけでいいのか?
たしかに、人間関係やコミュニケーションはストレスです。わかりあえない人たちとわざわざ一緒にいることはない。私も合わない人とは付き合わないように離れますし。
でも、世界はただでさえ、1人の人間には広すぎる。全部を知ることなど死ぬほど頑張ってもできやしないのに、出会おう、知ろうとすらしなくていいのだろうか?
小さな世界の常識に慣れてしまって、価値観が偏ったり狭まったりしないだろうか?想像力が制限されてしまわないだろうか?
…何より、人間としてつまらなくなってしまわないだろうか?
自分の世界を広げる3つの方法
例えば複数のコミュニティに属する形でもいいと思うし、自分の属するコミュニティの外に信頼できる人脈を持つ形でもいい。
何らかの形で自分の世界を広げていかないと、人間としてどんどん凝り固まってしまうような気がするのです。これはもう、ビジネス以前の話として。
とはいえ、どこにでも飛び込んでいけるような好奇心旺盛&社交的な人なら全然困らないだろうけど、人見知りだったりして、なかなかそんな勇気の出ない人もたぶんいるだろうと思います。
自分の世界の広げ方って3通りあると思っています。これ、私がフリーランスになってから実際にやったことです。
広げ方①近接領域に突っ込んでいく
近い分野であれば、価値観が近い可能性が高くなって、抵抗が少なくて済みます。
例えば、身体のケアをするセラピストさん。「セラピーつながり」で心のケアをしている人たちとつながれるかもしれません。中身は違うけど、どちらも「癒し」という共通点があります。
「身体」という観点では、ヨガとかピラティスをやっている人たちとも親和性があるかもしれない。身体の話で盛り上がれるかもしれません。少なくとも、例えば士業の集まりに突っ込んでいくよりは、はるかに楽だよね(笑)。
広げ方②自分の括り方を変えてみる
私の場合、翻訳者として独立したばかりの頃は、同業である「翻訳者」のコミュニティばかり探していたのですが、後に少し括りを大きくして、「フリーランス」のコミュニティに参加するようになりました。
私はたしかに「翻訳者」という職業だけど、「フリーランス」という働き方を選んだ人間でもあります。このように、自分自身のカテゴリーというか、切り口を変えるだけで、新たなつながりや出会いが見えてくる可能性があります。
あるいは、ビジネス関連のコミュニティばかりに属しているのなら、同じ趣味を持った人たちの集まりを探してみるとか。自分のいろいろな「顔」ごとにつながりを持つようにすると、1ヵ所に依存することなく楽しい関係性が築けそう。
広げ方③信頼できる人に紹介してもらう
で、たぶんこれが一番効果的で、信頼できて、ぜんぜん違う遠い世界まで連れていってもらえる方法だと思うんですが。
なんだかんだで「人づて」が一番強いのではないでしょうか。
「この人がいるなら行ってみよう」「この人が好きだって言うから見てみよう」みたいなこと、経験ありませんか?特に全く関係のない世界や知らない世界、もともと関心があまりなかった世界に飛び込む場合に。いわゆる口コミですよね。
私はアートの世界に足を踏み入れたきっかけが完全にコレです。何しろ「芸術関係の才能はない」という英才教育(?)を受けてきたもので、今の状況はアートをやっている知人がいなければありえなかった。
経緯はこれね↓
https://www.oikawachie.com/icancreate/
信頼できる人は多ければ多いほうがいい。そしてできれば、1つのコミュニティの中に何人もいるのではなく、いろいろなところにいたほうがいい。世界が広がる可能性がぜんぜん違ってくるから。
そう考えると、「さまざまなコミュニティに顔を出している、個人的に信頼できる人物」というのが最強!ということになるような気がします。その人とつながっていれば、いろいろな世界への入口が目の前にあるようなものだから。
世界を広げてオリジナルの「組み合わせ技」を使う
再びお仕事系の話になるのですが。
私のところには、「自分らしさ」「オリジナリティ」を求める人たちがたくさんいらっしゃいました。そういうサービスを展開していたからなのだけど。
過去にも何度か書いてると思うんだけど、オリジナルというのは、まったくの0から生まれてくるものではありません。「既存のものの組み合わせで作られる」ものです。
で、その「既存のもの」って、自分らしいビジネスという観点だと、持って生まれた才能や強みに加えて、自分がこれまでにインプットしてきたものだろうと思います。学んできたもの、見聞きしてきたもの、などなど経験すべて。
いくら才能があっても、磨こうとしなければ光らないのと同じで、自分らしさとか自分にしかできないことって、泉のように勝手に沸いてくるもんじゃないだろうと思っています。自分の中にいろんな蓄えがあってこそ。
まるで関係ない世界のもの同士をうまく合体させたら、すごく斬新なオリジナルができあがるかもしれない。まあ、ビジネスにするなら斬新なだけじゃダメだけど、ヒントはどこに転がっているかわかりません。
世界が広い人ほど、自分の中に蓄えられているものって幅広くなるはずです。オリジナルを生み出す際の組み合わせの幅だって、その分広くなります。
小さなコミュニティにこもる人が増えれば増えるほど、さまざまな世界を見聞きしている人って有利なのではないかな…と思ったりするのです、私。
どうせなら、人生まるごと豊かなほうがいい
個人的に最近すごく思うのは、ビジネス云々というよりも「つまらない人間になりたくない」「面白いことがやりたい」「豊かな人生を送りたい」みたいなことなんですよね。
※豊かさってお金に限らず「中身の豊かさ」ね。誰も奪うことのできないやつ。
私にも好き嫌いはありますし、合う合わないもあるんですけど、いろんなことを楽しめる好奇心って人生を豊かにすると思うので、できるだけフットワークは軽くして、頭も心も柔らかくしておきたいなと思う今日この頃です。
だいたい私、生きる世界を少しずつ変えることで生き延びてきたんですよね。
そのたびに勇気を振り絞ったり、ものすごいハードルを越えたり、いろいろあったことは事実なのだけど、ずっと同じ場所に縛り付けられていたら、私たぶんとっくに心身をどろどろに病んでいたと思うのです。
そのぐらい、居場所がないというか、「私、ここにはいられない…」と思うことがたびたびありました。でもそれは、居場所を変えれば解決する可能性が高い。
どこかに理解してくれる場所はある。外の世界に踏み出して、理解してほしいと自分を開いて差し出しさえすれば。
それは大人になっても同じです。今何かがうまくいっていないのなら、居場所が悪いだけなのかもしれない。自分を差し出していないだけなのかもしれない。
おかげさまで私、今はどえらい雑食化していますが、雑食だからこそつながれている人たちがけっこういます。
私の周りに「コミュニティ」と言えるほど強固なものはないけど(なぜなら私がそういう枠組み好きじゃないから)、人と人の間に入って橋を渡すことならできるかもしれない。幸い私は、人の魅力を伝えるのが得意です。
これまでも、私のお茶会やセミナーでさまざまな人たちがつながっていきました。今回のイベント「マジメなアソビ」も、私だからこそ呼べる出展者の組み合わせになったなあとぼんやり思っています。
当日はどんな世界が広がるのでしょうか。新たな世界への入口として、使い倒してやってください。
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