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キャリアっていうか、逃げとか諦めとかを無理やり紐で束ねたものの話

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キャリアパスとかキャリアプランとか、ちゃんと考えている人ってほんと偉いなと思うのです。そんな言葉が私の辞書にちゃんとインプットされていたらこんな人生送ってねーわ、とも思いますし。

 

もはや私が何をしているのか、比較的近い人でも知らない可能性があるので、私のキャリア遍歴をざっくり書いておくと、

 

大学卒業後、大学院留学をしたいと思っていたので、というか社会に出るどころか就活さえも恐ろしすぎて逃げ道が欲しかったので、ひとまず英会話学校のパート講師採用に応募。結果的にはフルタイムで1年半働き、講師だけじゃなく採用とか研修とかどっさり幅広く担当。留学オファーは断ることに。

退職後、「言葉を紡ぐ仕事」を探し、ライター・編集業と翻訳業を天秤にかけた結果、唯一の得意技だと思っていた英語を捨てる勇気が出ず、翻訳の道へ。「専門分野を決めるべし」との助言を受け、別にやりたい分野はなかったものの、何か決めなければと思い、消去法で医薬分野を選ぶ。ここから10年以上、フリーランスベースで活動。

なんとなく食えてしまった結果、翻訳だけでは飽き足りなくなってしまい、カラーセラピーを皮切りにコンサルや文章作成、セミナー講師など、やれそうなこと、ニーズのありそうなことに手を広げる。当時は必死、でもたぶん少しでも楽をしたくて一生懸命迷走した感じ。写真の展示も開始したところ、「来年は個展ね」という知人の一言に流されるまま、個展を3回も開く

現状の能力だけでは足りない&この先を考えると組織で働くことを経験すべきと判断。そして自分の名前1本でがっつり集客するのは自分の性質では無理そうだと諦める。フリーランスを続けつつ、週の半分はマーケ会社に2年→出版社に1年(イマココ)。現在の仕事はほぼ企業相手で、編集者(コンテンツディレクター)、ライター、翻訳者、たまにフォトアーティスト。

 

……なんかまあ、逃げと消去法と流れと諦め、っていう感想なんですよね、個人的には。

 

いや、必ずしも全部が全部ネガティブなわけではなく、むしろ恵まれてるほうだとは正直思います。私は中学生ぐらいから「英語を使った仕事をしよう」と思っていて、それは早々に叶っていますし、途中で天秤にかけて捨てたはずのライター・編集の仕事、結局今たどり着いてますしね。天秤の左右、結果的に両方取れたわけで。

でもなんだろう、夢が叶ったみたいな感覚は皆無だし、嫌いじゃないけど好きでもないし、要所要所で自分なりの選択をしているはずなのに「なんでこんなことに!?」みたいな感じだし。なんだかんだで、自分の名前で認められたかったという想いもないわけではない。というか、たぶん私の人生の中で最も大きな欲はそれだったのだと思います。まるで叶ってないし。いやはや、ため息。

 

こんな自分でありたいなんて思ったこともないし、自分やめられるなら今すぐやめる(笑)。とはいえ、私は明確に目指したい何かがあったわけではなく、何かに対してすごい情熱があったわけでもなく、人を集めるような社交性とかカリスマ性とか人望みたいなものもなく、自分から何かを作り出してごりごり周りを引っ張るようなパワーもなく。

その結果、「仕事しないと食べていけないし、その逃げと消去法と流れと諦めで生まれた燃え殻みたいなものを、紐で無理やり束ねて役立つように見せかけて人前に差し出して、何とか暮らしている」っていう感じなんですよね。その辺に落ちてるいろんなものを材料に作り上げる鳥の巣みたいな?

 

私は自己評価がわりと不安定で、さんざん言葉の仕事をしているわりに自分の文章がけっこう嫌いだし、「何かができている」「誰かの役に立っている」という自覚が薄いし(食えてるってことは役立ってるってことなんだけどね)、何なら根本的に「生きる」こと自体っていうか、生き物であることにあんまり向いてないかもと思うことも多いです。

でも、鳥の巣みたいな人生でもなんとかなりそうだなと思うし、そもそも私にとっての最善策はそれしかなかったと思うし、そして、もしかしたら多くの人にとってもそうなのかもしれない、と思ったりもします。

 

 

以下、自分の「鳥の巣」人生を振り返って思うことを、なんとなくまとめておきます。たぶん、突っ走るだけの情熱や目標がちゃんとある人には不要です。

 

①思ってもいないことが道を拓いたりもする。

自分の思ったことを貫く意志も素晴らしいけど、何でもかんでも自分で全部決めるというよりも、誰かの助言とか運命のいたずらみたいなものに乗っかってみることで、人生が動いてくれることもあるかもしれないなと。私の個展なんかまさにそれでした。

 

②まずはシンプルに食うということを考える。

生きないと始まらないからまずは食う。食うためには稼ぐ必要があって(誰かに稼いでもらってもいいけど)、稼ぐってことは何かしらの形で人の役に立っているということ。自分の好きなこと=人の役に立つこと、とは限らないけど、稼げる食えるって尊いことだし大事なことなので、舐めないほうがいいと思います。不安になりすぎるのもアレだけど、昔の私は明らかにこれを舐めていた。

 

③何か1つ、そこそこ長くやった経験があると便利。

別になくても死なないと思うけど。私、医薬系の翻訳を長年やっていたおかげで、医療系の編集の仕事がもらえているんですよね。けっこういろんなものを捨ててきて、翻訳も捨てようかと思った時期がけっこうあったんだけど、そこは手放させてくれませんでしたね、神様が。あとは、それこそ何かを無理やり束ねて「こういうようなものを長くやってきました」って言えればラッキー。

 

④上っ面のスキルよりも、本質的な思考力。

これ数行で説明できる話ではないんですが、なんというか、脳みその基礎体力みたいなものがしっかりしていると、仕事をいろんな分野に広げて生き延びられるような気がします。抽象化と具体化とか、論理的思考とか、まあ勘やセンスや想像力みたいなものもありそうだけど…。とりあえずちゃんと頭を使うようにしたいもんです。

そういえば先日とある集まりでこの本が話題になったんですが、きちんと読んで理解する力みたいなのもここに含まれそう。大人でも一定数読めないのではないだろうか、教科書…。

 

⑤信頼できる人とつながりを持つ。

これはあくまで「人間として」信頼できるというのがポイントで、金や名声を求めてつながるのとは別です。この人のアドバイスには耳を傾けたいと思える人、たとえその人が間違っても許せる人。年齢も性別も問いません。そういう人が人生にいてくれると、流れに身を任せてみようと思えるし、自分の人生が拡張されるなあと。

 

⑥やりたいことがあるなら、とりあえず小さく始める。

いきなり大きなことを考えすぎてビビらない。明日急にスターになろうとしない。趣味レベルで始めるとか、仕事にしたいなら経験を積める副業をしたって良い。今は探せば「時短正社員」とか「時短派遣」とか「週数回だけ常駐するフリーランス」とか、自由度の高い働き方も調べれば見つかるので、稼ぎながら小さく始めるのは昔ほど難しくないかも、と思います(仕事内容にもよるけど)。

 

⑦可能性を勝手に狭めない。

組織で働くのは無理だと思ってましたが、社会人15年目にして何とかなっていて、フリーランスのチームまで入ってますよ、私w「組織が無理」っていうのは、自分に合う場所に出会っていないだけかもしれないし、カッコいいことを言いたいだけかもしれないし、将来的にできるようになるかもしれないし、本当に組織が向かないのかもしれない。制限はあまりかけすぎないほうがいい気がします。

 

⑧自分にとっての優先順位を決める。

お金が欲しいのか、好きなことだけやっていたいのか、柔軟な働き方がしたいのか、どれか1つしか選べないとしたら何が最も大事か?迷っているときって、何もかも失いたくなさすぎるのかも、と思ったりします(それだけ今が幸せなのかも)。別にどれを選んでも自動的に成功するわけじゃないし、成功しても責任の重さとか誹謗中傷とか税金の高さとか(笑)、別の何かがついてくるでしょうし。

 

⑨何よりも体に気をつける。

生き延びないと始まらない。異常なほど無茶のきく人がたまにいますが、私は違う人間なので真似をしてはならないと思っています。量で勝負するのは諦めて違う道を探ったほうがいい。無理だと思ったら私は1日中でも寝ます。起きる気分になれないときも、許されるならひたすら寝ます。

 

 

どれも大した話ではないような気もするんだけど、もっと派手な話はないのかって思いたくもなるけど、でも地味なことを延々と継続していくのが人生でもあるよね、確実に。今の時代、100年もやるらしいですから、その地味なことを。

 

 

※昨年の話。

必死で人生を立て直した2018年の話。

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