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雑食系フリーランス 及川智恵/世界には、人の数だけ「面白い」が溢れている。

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「素人革命」は既に起きている。プロより高く売れる素人の写真の秘密

投稿日:2017年5月10日 更新日:

今日はこの記事の話がしたいです。

↓↓↓

 

コンテンツに「素人革命」はもうやってきている

この記事を書いているのは、スナップマートという会社の社長さんです。写真素材をユーザーから直接購入できるシステムをやってるんですね。私は使ったことないんだけど、スマホ写真もかなり気軽に売買できるような感じです。

 

会社案内のページを見ると、「コンテンツ流通に”素人革命”を Everyone is a creator!」という文字がどーんと。いいね、このコピー。

 

で、この会社さんが、フォロワー1万人以上の人気インスタグラマーが撮る「インスタグラマーブツ撮り出張サービス」というのを始めたら、どうやら想像以上の人気だったようです。

プロカメラマンの商品撮影相場の20倍とかの価格なのに、バンバン問い合わせがあって、半数以上がインスタグラマー(普通の主婦とか学生だったりする)を指名する案件なのだとか。

 

私がスナップマートでやりたかった「素人革命」は、なぜ素人でなければならなかったのかというと、もう純粋に素人コンテンツには期待を裏切る「意外性」や予想をはるかに超えるような「創造性」があるからだ

 

携帯小説を通してこれを強く感じるようになったという筆者。業界の「常識」や「正しさ」を知らない素人だからこそ、そういったものに制限されない素人だからこそ、新鮮で面白いものが生み出せるってことはたしかにあるだろうなあ。

 

私が携帯小説を見て「なんだこりゃ」と思ったように、きっとプロの写真家から見たらインスタグラマーの写真は「なんだこりゃ」と思うような作品も多いのだろう。

実際、インスタで3,000いいねくらい付いたテーブルフォトをプロのクリエイティブディレクターに見せたら「シズル感がないからこの写真は広告には使えないですね」とあっさり言われたこともあった。

プロの定石で言えば、確かにそれが「正解」なんだろう。私が携帯小説を読んで「こんな”てにをは”のおかしな文章は小説とは言えませんね」と言ったように。だけど、現実問題としてその「シズル感のない写真」は多くの人の支持(いいね)を集め、それが商業的価値(価格)に跳ね返ってきている。

 

「正解」がもはや存在しない。強いて言うなら全部正解っていうことかも。

 

 

今求められているのは「リアル感」

これ昨年の記事なんですけど、すごく覚えていてね、

↓↓↓

Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

 

まあいろいろとツッコミどころはあって、Instagramも広告ずいぶん増えましたし、「Instagramは個人がやっているからウソがない」ってほんとかよって感じだし、その他思うことはあるのですけども。

でも要は、Google検索で出てくる知らない人たちの膨大な情報よりも、顔の見える個人と紐づいた手に届く範囲の情報を「リアル」だと感じていて信用しているってことなのかなと思います。

冷静に考えると、特別変わったことではない。よく言われる話だけど、「何を言うか」よりも「誰が言うか」が大事、みたいなことにも近い。

 

本当の意味で「リアル」というよりは、いろんなリアルじゃないものも内包してるけど「実感がある」ってことなんでしょう。個人的には敢えて「リアル感」って言いたいです。「リアル感」のあるものが重視されているんだなと。

 

Instagramで見られる写真は、基本的に個人のインスタグラマーさんがアップしていて、日常的な要素があって、個人に紐づいているから、リアル感が強い。

でも、例えば広告とか雑誌の写真は、どこかきれいすぎて、自分たちの現実から乖離している。当然いろんな加工も施されているし、売るためのわざとらしさみたいなものを、もうみんな敏感に察知してしまっているよね。

結果的に、素人が撮った写真のほうが、作りこまれたプロの写真よりも、リアル感があるから共感を得やすくなっているってことだと思います。もちろん、時と場合によるわけですけど。

 

この「リアル感」という点ですごく面白く感じたのは、先日行った奥山由之さんの写真展。

私は写真そのものの評価ができるような立場にはないけど、なんかとても象徴的な写真展だなあと思ったのでした。若い人たちがぞろぞろいて。展示作品、全部正方形だったしね。Instagramを意識したのかどうかは知らないけど。

 

やること溜まってるし、今日は家にいようかと思っていたのですが、やっぱり気になって行ってきました。奥山由之さんの写真展@表参道ヒルズ。今日が最終日。 これは行って良かったです。来場者の8割が20代という若さ(私調べ)。ポラロイドカメラ…

及川 智恵さんの投稿 2017年5月6日(土)

 

芸能界に疎い私でさえも知っているような有名な女優さんたちもたくさん撮られてるんだけど、全部ポラロイドカメラで撮られていて、必ずしも鮮明に写っていないのです。

雑誌とかテレビみたいな作りこまれた美しさじゃなく、本当に「街中の女の子」っていう感じの写真ばかり。圧倒的な普通さと身近さ。ちょっとぼんやりしていたり、光がばんっと入ってしまったりしていて、かえって「リアル感」があるんだよね。

 

最近「写ルンです」が流行してますけど、あれも、デジカメに慣れた目で見ると、絶妙にレトロに素人的に写るカメラですよね。なんか流行る理由がわかる気がします。久しぶりにあれで撮りたい。

 

 

「これが良い」じゃなくて「どれも良い」

ただ、当然ながらプロの写真がもう必要とされないわけではない。

 

 

別に「リアル感」のある写真がすべてということじゃなくて、素人の写真がプロの写真を駆逐するようなことが起きるわけでもなくて、「どちらも良いね」っていう時代が来ただけなのだと個人的には思っています。

今って、ハイスペックな一眼レフでものすごく美しい写真も撮れるし、スマホでもそれなりにきれいな写真が撮れるし、逆にトイカメラとか写ルンですとかで画質のちょっと悪いやつも撮れる。

技術が上がったおかげで、本当に何でも撮れるようになりました。私が創っているようなアート的な写真も、スマホが普及していろんなアプリが出回ったおかげでやれています(Photoshopとか一切使えないっす私)。

 

幅が広がっているんですよね、やれることの。

そして同時に、価値観の幅も広がっている。

 

「きれい」とか「面白い」の価値観は多様化しているし多様化していく…ずっとそう信じてきました。それが本当にどんどんそうなっていて、実際に価値あるものとして認知される範囲がすごい広くなっていると感じます。

たぶん「流行」という要素を差し引いてもそうなんじゃないだろうか。「あれも良いよね」「これも良いよね」「どれも良いよね」っていう時代なんだと思う。

 

それってつまり、「私はこれが好き」を堂々と発信できる時代でもあります。素敵な時代だね。

 

 

☆★☆★☆

 

私が創っている多重露光の作品は、加工しまくりで現実味が非常に薄くて、リアル感、たぶん皆無(笑)。「インスタ映え」しそうな写真は、私のフォルダには見事に存在していない(笑)。

個人的トレンドとしては、ここ1年ぐらいかな、良い一眼レフとトイカメラ的なもの、両方持っていたいという気持ちがくすぶっています。それぞれの良いところを合体させたら何ができるだろう?と思うとちょっとわくわくする。

あと、人物は撮れないと思ってきたのだけど、敢えてトイカメラ寄りの感じで撮ってみたいなと思うようになりました。

 

多少リアル感のある写真を置いておきます(人がぶれてるだけかw)これは多重露光にしていない普通の写真。

 

 

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