ひとりごとコラム

一生忘れない言葉

投稿日:2017年3月12日 更新日:

20歳ごろの話です。

 

地元の友達との交流がほとんどない私が、珍しく知人の家に遊びに行ったときのこと。

その知人のお母さまとお会いするのも、もちろん久しぶりでした。

 

お母さまに、「元気?」「今は何してるの?」などと聞かれたので、

「大学に行ってて、パン屋でバイトしてて…」って答えたときに、

お母さまから返ってきた答え…私、本当にショックでね。

 

あら、あなたバイトもできるのね~。勉強しかできないのかと思ってたわ~。

 

…大学生がやるパン屋のバイトです。まさかそんなに高度なものは想像しませんよね?

でも私は、それすらできない人だと思われていたわけです。

 

たしかに私、子供の頃はいわゆる優等生でした。勉強で困ったことはあまりありません。

でもそのせいで、先生もクラスメイトもその親たちも、「成績」という私の一面しか見てくれなかった。

いや、他の部分も見ていたのかもしれないけれど、少なくとも私は常にそう感じていました。

勉強そのものよりも、勉強ができることによる周りの僻みや妬みのほうが、よほど大変でしたから。

 

当たり前ですが、人間は一面だけではできていません。

 

人見知りで、友達に声をかけるのに勇気が必要で、

人の気持ちをあまりに敏感に察することができてしまって、

いつも誰かにかまってもらえるのを待っていて…。

そういう部分も、もっとちゃんと見てほしい…と、地元にいた頃の私は、ひたすら願い続けていました。

(そして結局願うのをやめて、環境を変えることを選んだわけですが…。)

 

そして、あの忘れられないお母さまの言葉から10年。

今私は、人のいろいろな側面をいろいろな角度から見つめ、魅力を引き出して伝える仕事をしています。

 

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